漏洩―素行調査官

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  • サイズ B6判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334928230
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

警視庁刑事部捜査二課企業犯捜査第二係。株のインサイダー取引疑惑を捜査していた彼らが掴んだ情報をめぐって、警察内部に巣喰う悪党たちが暗躍する。本郷岳志たち警務部監察係は、黒幕の正体に迫れるのか。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。2001年、『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。’04年、『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃさち

33
素行調査官の第3弾。これが一番面白かったです。今回は捜査第二課の話でこうやって悪事に働いて行くのかと警察が信用できなくなりそうだった。信頼していた上司がなくなり、最初は不信感を持っていたが途中よく思えた先輩に裏切られた刑事が可哀想に思えた。でも最後万事に解決できてよかった。あともう1ついいたいのは、悪事を働いた警察官がどうなったか知りたかった。2017/11/17

キムチ27

30
500ページ足らずの本、人によっては途中のくどさが・・とでもいえそうな展開。私には充実の読後結末。警視庁人事一課監察係~入江、北本、本郷の3人が軸となって引っ張る。一人が死に、一人は首の皮一枚で繋がってラストへ。笹本氏らしく、命の攻め際で読み手に汗を握らせる。しかも最後30ページの展開は、半ば神のみぞ知る・・。 笹本氏作品で好きなところはやたら男女の恋愛ごとを貼りつけないところ・・本郷と沙緒里の会話のさらっと感は心地よい。証券会社ではなく警察上層部が政界の黒幕と手を結んでの資金作りはリアル過ぎて・・ 2013/12/10

タックン

29
素行調査官(監察)シリーズ3作目。やっぱ警察物は読みやすいのでさくっと読めた。お決まりの警察キャリヤ官僚不正に最近話題のインサイダー取引とかマネーロンダリング(経済犯罪)を絡めた話。 いつもの監察官メンバーが痛快に大活躍する。(ノンキャリヤ刑事も) 悪者の繋がりのオチがシモ絡みが笑える。 さくっと読めるからお勧めだけど、警察官僚とかの不正物はワンパターンだなあ。 2012/09/13

ゆみねこ

28
警察という役所にとって一番大事なのはそこに所属する警察官の既得権益を守ることなのか?キャリア監察官入江と元探偵本郷と人のいい北本のトリオが警察上層部と大物投資家、政治家の絡んだ巨悪に挑む。上司戸田の濡れ衣を晴らそうと必死になる沢井。やや暴走気味の若い刑事の正義感も清々しくてよかった。しかし投資やらマネーロンダリングやら、一般庶民に縁のないお話は理解し難い。2012/10/03

マムみかん(*感想は風まかせ*)

24
“警察の中の警察”であるはずの監察係…しかし、その実態は!?…その中でイレギュラーな正義派トリオの活躍を描くシリーズですが、今回は地味でした〜。 警視庁内からの捜査情報漏洩が疑われたインサイダー取引疑惑、不自然な退職に追い込まれた担当の捜査二課係長、やり手相場師と警察上層部の後ろ暗い関係…。 お馴染みの分かりやすい構図ですが、そこに係長を慕う部下の刑事が暴走して足を引っ張るから(笑)、本郷たちの動きも鈍くなっちゃいましたね。 ラスト8ページでの大逆転も、ちょっと都合よすぎで脱力でした(笑) 2012/06/15

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