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トライアウト

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927981
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「これまでは他人と競争するためにやってきた―これからは自分との競争をする」父親の名は明かさないシングルマザーと戦力外通告されたプロ野球選手、二人の生きがいで紡がれる感動長編。

著者等紹介

藤岡陽子[フジオカヨウコ]
1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」が宮本輝氏が選考する「北日本文学賞」の選奨を受ける。2009年、看護学校を舞台に友情、恋愛、そして将来への夢と希望を描く『いつまでも白い羽根』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

165
新聞社に勤務するシングルマザーの加南子は、息子の考太を仙台に預け東京で働く。トライアウトを取材した加南子は、同郷のプロ野球選手である深澤と出会う。互いに人生の岐路に立つ二人は、不器用ながらも生きる。人生が順風満帆な時期もあれば、不遇の時期もある。悔いを残す行動もある。私の人生も順風満帆とは言えないし、悔いる過去もある。だが後ろばかり見ては生きていけない。これからの未来を少しでも明るく、幸せに生きる為にも前を向かねばならない。加南子の選択。深澤の選択。それぞれに前を向く選択で、明るい読書感を得られた作品。2019/07/15

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

138
一人息子を仙台の両親に預け、東京の新聞社で記者として働くシングルマザーの可南子。父親については堅く口を閉ざしている。甲子園の優勝投手としてプロ野球の門を叩いたが、戦力外通告を受けた深澤。かつて彼が歓喜の輪の中にいた瞬間を可南子は記者席で目撃していた。時を経て、トライアウトの会場で再会した二人は、共に人生の〈分岐点〉に立っていた……。少年時代〈ヒーロー〉だったプロ野球選手の栄光と挫折。野球界に関するエピソードは、副旋律として奏でられる。夢と生活の狭間を揺れながら、自分の人生を選び取っていく大人たちの物語。2015/04/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

120
野球の話だと思ってたけどシングルマザーの母親と息子の話がメイン?。藤岡さん読むの3作目でしたが表紙やタイトルから予想する内容と中身が違うの多いの?2018/05/27

Shinji

119
ある程度プロ野球を知っていると、トライアウトというものが、如何に厳しくて、その先の少ない事が分かる。それだけにタイトルからくる印象とは少し違ったストーリーでした。可南子のようなシングルマザーがどれだけいるかは分からないけど、生きていく上での心構えは同じように胸を張りたいんだろうね。過去に最高の印象を心に刻んでた今の深澤との出逢いが扉を開いたし、喪うことで母親として、人としての大切なものに気付けた。父親のことで一番わだかまりがないのは考太。...希望、勇気、笑顔、夢.. 全て含んだ感のラストは爽快でした♪2016/10/19

taiko

110
静かで暖かく、そして、奥に強さを秘めた物語でした。深澤も可南子も息子考太も、とても強い人たち。でも、その強さの影には、さみしさを隠し、辛さを我慢しているところがあるわけで。ふっと力を抜いた時に、寄り添える相手がいる事で救われるのだろうなと思います。『納得のいく終わりが、それぞれの形である。その終りは、新しい方向へ向かうための終わりなんだ。』可南子には、ひとつの終りがあり、深澤には、まだ終わりが来ていない。でも、それぞれが、納得のいく形で進んでいくことになった最後に、ホッとしました。山下先生が凄く良かった。2015/12/02

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