内容説明
新宿副都心に開設された「ＥＤＳ 緊急推理解決院」。警察では対応しきれない難事件や不可解な謎を、市井の名探偵の知力と名推理によって、早期に解決しようという施設だ。専門分野ごとの探偵師と助師が披露する鮮やかな推理！画期的合作長編、遂に完成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
99
９名の作家さんによる合作長編。石持さんのは短編集で既読。ほぼ読んだことのない作家さんばかりだったけど面白かった。中でも加賀美さんのトリックが面白いなと思った。本の横に部署が書いてあるので読み返すのに便利。2015/04/27
セウテス
75
設定の作り込みの素晴らしさ、こんな形のミステリは初めてである。警察では手に終えない難事件の解決の為に、東京には「緊急推理解決院」が存在する。本作は様々な専門推理科に分かれたEDSの、クリスマスイブの１日の物語。9人の作家さんが、各々の推理科での事件を描いているのだが、同じ時系列の中で場面チェンジを繰り返し、同時進行で物語が展開する。作家各々の探偵に会えて、しかも作家毎に話は違うのに、お互いが枠を超えて登場したりと、かなり豪華なミステリだと思う。幼稚園児探偵の渋柿シンちゃん、変わらぬハードボイルドに感激だ。2020/05/14
aquamarine
26
「新世紀「謎」倶楽部」は、固定メンバーではなくその時々で有志メンバーだそうですが、今回は緊急推理対策院という面白い設定を作ってそれぞれの短編を上手く時系列で分解して見事に合作長編となっていました。それぞれの作家さんが得意分野を担当しているようでしたが、別シリーズの探偵の名前が出てきたりするところも面白かったです。自分ではたくさんのミステリを読んでいるつもりでいましたが実際はこの本の作家さんたちの半数以上が未読でした。どの作家さんもとても読み易かったので是非作家さんそれぞれの他の本も読んでみたいです。2014/01/05
雪紫
25
聖夜が血の夜、助けて名探偵！シンちゃんやぜにーちゃんなど数々のミステリ作家の探偵や血縁が集う「緊急推理解決院」に持ち込まれる聖夜を無視した依頼と当解決院にて続発する物騒事件の数々。数ページで次作家に交代するケースも多いので把握出来るかどうか不安に思いながら・・・いや、各課ごとにまとめたら良かったかな。怪奇推理科とスポーツ推理科の話が良かった。2020/05/31
昼夜
21
ERみたいな事件の駆け込み寺、その名もEDS（緊急推理解決院）が都知事発案で発足されました。その一日を密着取材させていただきました。あちこちで起きる不可思議な事件を個性豊かな探偵たちが解決するドキュメントを見逃すなって感じです。2010/11/23
