俯いていたつもりはない

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  • サイズ B6判/ページ数 395p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334924454
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あのとき、身を切る思いで彼と別れたのに。16年後、彼女の前に男は現れた―。錯綜する思いと疑惑。確かな自分を求めて揺れ動くミステリー。

著者等紹介

永井するみ[ナガイスルミ]
1961年、東京生まれ。東京芸術大学音楽学部中退、北海道大学農学部卒業。1996年「マリーゴールド」での九州さが大衆文学賞をはじめ、同年「隣人」で小説推理新人賞、『枯れ蔵』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。女性の本質を描きだす巧みさに定評があり、社会性の高い題材のミステリー作品でも注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっち

29
履歴書で希央の父親が英勝だと確信したのに、なぜラウンドテイルに希央を入所させたのか不思議でたまらなかったが、その原因が最後の最後にわかる。全く伏線らしきものがなかったのでかなりびっくり!2019/08/22

かもめ

15
全く予測のつかないミステリー。おばあちゃん先生は、車いすなのに精力的に犯人探しで勇ましい。犯人が判って終わりではなく、最終章でまたひとつの物語があったのでびっくりした。子供たちにとって、希望のある終わり方で良かった。2019/06/26

マリリン

14
最後まで誰が犯人なのか分からなかった。緋沙子はこんな不実な高柳に出会わなければ紆余曲折する事もなかったのに・・・と思うと同情する。高柳が園舎の改築を提案していたけれど、そんなものはきっぱり断ってこんな男とは金輪際会わない方が幸せになれるような気がした。2013/06/15

そのぼん

12
保育園(幼稚園?)と、そこで働く女性を軸にしたミステリーでした。読み始めた時はほんわかした話かと思ったのですが、意外な方向にストーリーが進んでいったのには驚きました。2011/12/19

しいなつ

8
ミステリーなんだろうけど、事件の謎解きがメインでは無いですよね。随分昔の恋なのに、緋沙子がこんなにも執着するのが理解不能だったけど、終章でなるほどなってなった。そりゃ、忘れられないし俯いてなんていられないでしょ。あんなに報道されて、最後まで高柳にバレないのは無理があると思うけど。高柳ってどんだけ魅力的なんだろう…。凛子もそんなに前妻のこと気にするかな?結局、高柳がちゃんとしてないからこんなことになったんじゃない?って、少なくとも私は高柳に惹かれる気持ちがわからない。子ども達の強さが、唯一の救いです。2013/06/20

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