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哀愁的東京

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334924041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

これが―僕が出会い、見送ってきた「東京」。生きる哀しみを引き受けたおとなのための“絵のない絵本”―最新連作長篇。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社勤務を経てフリーライター・作家へ。91年、『ビフォア・ラン』でデビュー、99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞受賞など、子どもたちを描いた小説が高く評価されたのち、2001年、『ビタミンF』で第一二四回直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

59
[再読] 本書は、何回読んだか分からないくらい読んでいる。 その度に、主人公である進藤の心が少しずつ分かってくるような気がする。 進藤と同じ歳だから分かる心。 そして、これからは歳上として、分かる進藤の心。 今でも、これからも本書は重松清の1番好きな作品であり続けるであろう。2019/11/07

ともくん

47
[再読] 重松清が、主人公の進藤宏を通して、寂しくて、哀しく、孤独な人々をスケッチブックに写し取っていく。 人は皆、孤独なのだろう。 誰かといても、孤独を抱えて生きている。 本当に、寂しくて、哀しくて、哀しくて、哀しくて、哀しい連作短編集。2022/03/30

あつひめ

18
一冊の絵本を出版してスランプに陥った絵本作家。絵本の主人公の気持ちを思いいつまでも悩み落ち込み凹み・・・周りの励ましは嬉しいようで痛い。あの絵本一冊で救われてる人もいる。絵本は、読んだ人がどんな気持ちをかぶせるかで感想は変わってくる。たぶん主人公もそれがわかっているのに・・・何かに縛られている。コレが人の心を描く小説なんだなぁ。1+1=2と割り切れない人間の心が表れている。絵本作家は認めたくないのかもしれないけど、すごくいい絵本だったんだと思うけど・・・。2011/01/19

chii

10
フリーライターとして生計を立てている中年絵本作家進藤宏。幻の出世作「パパといっしょに」を描いた後、絵本を描けなくなってたけれど、この絵本を知っている人達と取材で関わっていくうちに、絵本を描こうとする意欲がわいてくるというお話。この主人公はあまり好きになれなかったぁ~ちょいとウジウジしすぎじゃないか?って思っちゃって(笑)様々な人間模様を描くお話だもんね。完成した絵本を読んでみたい。2010/10/08

そのぼん

6
元絵本作家のフリーライターの男が軸になってストーリーが進んでいきました。 しとしとと冷たい雨の中を歩いていくようなもの悲しさがある作品でした。 途中に出てくるアイドルの女の子はSPEEDのメンバーを思い出しました。2012/03/15

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