内容説明
まぼろしの名作「きんぴか」三部作ノーカット完全収録。悪漢小説の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
66
本当にいろんな類の作品を書ける作家さんなんだなぁ！と改めて思う。エンタメ率100％の面白さ。分厚さに圧倒されながらも楽しくってあっという間に読了。罪を犯したヤクザと政治秘書、自衛官の３人が繰り広げられる笑い時々人情モノ物語。この数日「きんぴか」の世界にどっぷり堪能。やっぱりこの人の作品好きだわ。2018/01/21
ポチ
54
楽しく読了しました。笑わせてくれました。しんみりもさせてくれました。まさにエンタメ小説ですね！ピスケンは遠藤憲一さんですね(^^)2018/02/25
とろとろ
36
1991年小説家デビュー。1997年直木賞。これは1992-1998年にかけて刊行。41才〜47才にかけての作品。あははっ、おもしれぇ「反戦参謀」久しぶりに笑ったよ。「パパはデビル」オチ見え見え(^_^)。この感触は……何かねぇこれは……テレビの水戸黄門か必殺仕置人か「三匹のおっさん」みたいな話じゃないか。マリアやアンナもちょいちょい登場するから話は結果全部繋がってる。これも近頃の作家さん達の作品によく目にする形式だなぁ。これは今から20年以上も前の作品。元々こんな話が得意なんだなあ。2016/03/11
カープ坊や
18
ドラマが面白いので図書館にて原作本を手に取りました。 あまりにもぶ厚く、そして小さな文字の本のため 読了できるか心配でしたが あっさりと一日で読了。 ドラマでは安保（戦争）法案に反対してたった一人でクーデターを起こした自衛隊員が原作ではイラク派兵に反対するのクーデターとして描かれるなど時代を感じさせるも男気あふれる３人の活躍に拍手喝采の一冊でした。2016/03/07
dorebook
17
浅田氏はｴﾝﾀﾒ性や歴史大河・随筆など多岐に渡る大好きな作家の一人。・・世間一般の匙で計ったなら壁の向こう側にいる3人｡時代が違ったなら其々の分野で大成する者でもあった、ﾔｸｻﾞ者（肝）と自衛隊反逆者(腕)そして大蔵省の収賄者(頭）たち三ﾂ揃いの大悪党が、蝮の権左といわれる元老刑事の下、法律では裁ききれない不条理を正すことに集結し、各々自分の人生を立ち直らせていく。悪い意味ではなく、単純に面白く楽しめた。今回は「血まみれのﾏﾘｱ」と「ﾊﾟﾊﾟはﾃﾞﾋﾞﾙ」が特に好き。2015/02/03
