出版社内容情報
アンちゃんの成長を通じて描き出す、和菓子の豊かな歴史と、お客さまが持ち込む謎の真相。超人気シリーズ、待望の第3弾!
内容説明
成人式を迎えるアンちゃん。大人になるには、まだ早い気がするけど、それでも時間は進むし、世の中は待ってくれません。おいしいおやつを食べて、前を向いて。さあいきましょう。デパ地下から着物売り場、催事場に金沢旅行。少しずつ拡がる世界。さらに深くなる和菓子の謎。お待たせいたしました。たっぷりお召し上がりください。
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969年東京都生まれ。2002年、『青空の卵』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
546
2020年10月光文社刊。シリーズ3作目。7つの連作短編。アンちゃんこと梅本杏子の和菓子屋みつ屋でのお仕事話。前作から4年が、待ち遠しかったです。アンちゃんが、真摯に和菓子屋さんのお仕事に取り組む姿に感心します。仕事やプライベートでの気づきも面白く、良いお話です。花びら餅の謎が楽しい。初出:ジャーロ61,62,63号甘い世界、64,65号こころの行方、66,67号あまいうまい、68,69号透明不透明、70,71号かたくなな、銀座三越本和菓衆イベント特典冬を告げる、Twitter キャンペーン豆大福2020/12/24
うっちー
505
ウンチクがためになります2020/11/08
しゅう
451
大好きなシリーズです。題名から、アンちゃんに心の変化が?!と思ったら、そちらの方はちょっぴりかな?くらいでした。でも、アンちゃんの成長と周りの個性豊かな人々との関係、和菓子の知識、とても楽しく読めました。また、この先のアンちゃんの成長が楽しみ。知識欲が出てきたアンちゃん、これからどうなるでしょうか。そして、やっぱり和菓子が食べたくなる。豆大福を買ってきましたよ〜。お正月は、花びら餅を用意しようかな。わらび餅も。2020/11/28
ちいこ
414
お久しぶりのシリーズ新刊。面白かったなぁ…。あちらのアンになぞらえるなら、恋のほうが…と期待したけれど…まだみたいだね。2020/11/19
まちゃ
388
シリーズ第3弾。東京デパートの食品フロアにある和菓子屋「みつ屋」を舞台にした和菓子に纏わる日常の謎解きとアルバイト店員・アンちゃん(梅本杏子)の成長物語。前作までは自己肯定感の低いアンちゃんにモヤモヤ感もありましたが、本作では自分の道を見つけて、成長していく彼女の姿が心地良かったです。そして、和菓子の季節感や伝統を大切にしたいな、と感じました。2021/02/23