光文社知恵の森文庫
この国はどこで間違えたのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334786236
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

内容説明

メディアで活躍する国内派の佐高信、世界を駆け巡る国際派の寺島実郎の二人が、「この国を何とかまともにしたい」とリベラルの再生へ向けての激論を交わした。民主党政権の誕生から崩壊までを検証しつつ、国際社会での「この国の立ち位置」を明らかにし、日本人が長年縛られてきた固定観念からの脱却を説く。

目次

第1章 加速する日本の劣化
第2章 原子力大国の深層
第3章 民主党政権を徹底検証する
第4章 戦後世代と田舎者の論理
第5章 ネルソン・マンデラと魯迅をめぐって
第6章 戦後精神のゆくえ
第7章 現代知識人とリベラルの哲学
第8章 ネットワーク型の世界観へ

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中

寺島実郎[テラシマジツロウ]
1947年、北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国勤務などを経て、現在は(一財)日本総合研究所理事長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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James Hayashi

21
二人による対談。後半はいらないが、バンドン会議や石橋湛山の歴史的重要性に気づかせてくれた。10年の著作であるが民主党(民進党)のダメぶりがわかる。2019/05/24

Lila Eule

3
魯迅は支配になれた中国人の奴顔に愕然としたそうだ。その魯迅を市井の人であった藤野厳九郎医師が支えたそうで、教養豊かで水準の高い日本人が市井にあり、高貴な器の大きな文明であったそうだ。格差と貧困に国民が直面しているのに統治できなかったアマチュアで第二保守党である民主党が現実。団塊世代も実は未熟な「仮性成熟の世代」と。日本は、気骨ある経営で分析判断できねば国際社会に通用せぬと。2014/11/10

食べた

1
「国内問題を深掘すると国際問題に行き着く」という寺島氏の言葉にハッとした。世界はつながっているのだ。 タイトルから連想される国家衰退の始まりについての議論だけでなく、もっと大きな視点をもって、想像からの行動を脱構築して構想からの問題解決へと変えていくべきだという主張には賛成である。 この本を読んで、全否定の論理に酔ってソリューションできない運動は空疎だな、と首相官邸前デモに想いを馳せる。2014/03/15

黒猫のダンゴ

0
本題からはズレるが、昭和20年~22年生まれの二人が育った時代。影響力ある大人や日本の社会・日本と世界の関係について一生懸命考えていた若者が多かったんだと感じた。 その頃↑と比較すると、現代日本人はどこかで何かを間違えたのだろうか。2017/05/15

shushu

0
日米関係は二国間だけはなく中国も考慮しなくてはいけない。米中関係は深い。蒋介石の中国が続いていれば、アメリカの復興資金は日本には来なかったはず。日中にしても今や日本の対外貿易比率は中国の方が多く、対アジアで5割近い。「いかなる国・民族も胸を張って自己主張し、自分たちの幸福を希求する「全員参加型」の時代を迎えていることを認識せずにかじ取りは出来ない。にもかかわらず、日本の認識は「米国についていくしか選択肢はない」という固定観念に沈潜し、いままでのままの日米同盟という枠組みの維持にこだわり、「2015/08/14

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