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内容説明
アナウンサーの致命的な言い間違いから、思わずニヤリの上品な下ネタ、そして愛すべき落語の世界の味わい深いセリフまで。酒場で飲んでいても昼寝中でも、行き交う言葉に耳を澄ませて集めた「笑える日本語」の数々。落語家にして小説家でもある著者ならではの「耳の付け所」が冴え渡る!確実に笑えてタメになる傑作エッセイ。一席、お付き合いのほどを。
目次
ズンドコ
海のモズク
ハングル精神
ガイコン者
ひまつぶし
おサツを申し上げます
先立つ不幸
ふしだらな娘ですが
朝立ち
座右の命は1・5〔ほか〕
著者等紹介
立川談四楼[タテカワダンシロウ]
1951年群馬県生まれ。’70年、立川談志に入門。’83年に立川流落語会第一期真打となる。真打昇進試験を題材にした「屈折13年」(「別冊文藝春秋」)で文壇デビュー。TVやラジオ出演のほか、下北沢での独演会をはじめ、講演、執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
117
この本は、僕にとっては、笑えるというよりかは、どちらかというと為になるお話ばかりでしたね。そして、落語家さんの博識さと、日本語に対する探究心の深さに関心してしまいました。それとは反対に自分の日本語力のなさに嘆いてしまいましたね。「侃侃諤諤」、「喧喧囂囂」は読めないし、「先立つフコウ」のフコウの漢字も書けないし…。いやいや、いかに間違って日本語を覚えていて、なおかつ間違って使っていることが多いか。過去の自分に赤面してしまいますね。道のりは遠いですが、少しでも正しい日本語が使えるように勉強していきたいなぁ。2015/08/17
kinupon
94
真剣に読むも良し、いい加減に読むも良し。どちらにしても面白いこと請け合い。2017/06/11
*すずらん*
90
友達は私と話をすると、うら若き乙女に向かって「団塊か!」と突っ込みを入れる。曰く、言葉が古いらしい。生まれた時から曽祖母・祖父母に囲まれて育った為か、本作に出てくる所謂 死語はとても身近な存在だった。蟻が十なら芋虫二十歳、茄子がママなら胡瓜がパパ、バタコさん(煙草)、トックリ(タートルネック)、ギャランティー(給料)どうです笑?私にとっては死語ではなく生語ですよw幼い頃から使っていましたが、こういう言葉の出処の多くが落語とは知りませんでした。正に そんなバナナ!とあっちょんぶりけ!!お後がよろしいようで…2014/07/10
じいじ
73
さすが落語家さん。とても楽しい…。2020/02/21
Ikutan
68
ニュースなどの生放送や結婚式場などで、思わずプププと笑ってしまう言い間違え。あるいは上手いなぁ〜と感心してしまうダジャレや言い回し。言葉のプロである筆者が日々、行き交う言葉に耳を澄まして集めた「笑える日本語」の数々。いやぁ、プロでも言い間違えるんですね〜。「悲しみのズンドコ」「海のモズク」丁寧に言おうとして嵌ってしまう重複という罠。「鎖骨の骨を骨折して治すのに骨が折れた。」などなど。兄弟子の文字助さんネタも面白い!後半は落語家さんならでは薀蓄もあり、勉強になりました。これは寄席に行きたくなりますなぁ。2017/04/17