• ポイントキャンペーン

知恵の森文庫
名画読本 日本画編

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334783938
  • NDC分類 721
  • Cコード C0171

内容説明

古臭い、堅苦しい、偉そうだ、とっつきにくいなどの先入観があった日本画に、ユニークな視点で新たな鑑賞術を提案する。北斎の目は高性能カメラだ。「ぼかし」の技術が鑑賞者を快感に導く。日本画は空腹の絵画である…。北斎、広重、歌麿から雪舟、等伯、光琳まで、巨匠11人の名画14点の奥義に迫る。

目次

葛飾北斎「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」―「青」の解禁で何がおこったか
葛飾北斎「富嶽三十六景凱風快晴」―富士山に学ぶ日本人の大物帝王学
歌川広重「名所江戸百景亀戸梅屋舗」―印象派が浮世絵から学んだもの
歌川広重「東海道五拾三次之内品川」―絵で江戸の庶民生活を体験する
喜多川歌麿「姿見七人化粧」―美人画の魅惑と彫り師の職人芸
鈴木春信「縁先物語」―太平の眠りの中の江戸恋愛物語
東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」―“色彩の魔術”を美味しく味わう
雪舟「慧可断臂図」―絵の快感は「謂れ」を超越する
長谷川等伯「枯木猿猴図」―時代を超える気迫の前衛表現
長谷川等伯「松林図屏風」―「間」の中に何を隠し描いたのか
尾形光琳「紅白梅図屏風」―「デザイン」なくして日本画はない
俵屋宗達「風神・雷神図屏風」―脳内電蓄屏風のサウンドを楽しむ
与謝蕪村「鴉図」―文人画の魅力はどこにあるか
円山応挙「藤花図屏風」―絵筆の冒険度に絶対値はない

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、横浜市生まれ。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)中退。’60年代、「ネオ・ダダイズム」の前衛芸術家として活躍。その後、尾辻克彦のペンネームで小説を執筆。’81年、『父が消えた』で芥川賞受賞。「ライカ同名」会員。路上観察学会の「長老」としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sofia

35
『赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか』をはるか昔に読んでいたけど、「日本画編」はあまり興味がなかったので今さら読む。赤瀬川原平さんは美術のよさを即座に理解できるすごさと芥川賞作家でそれを教えてくれる文章力がすごいので、おもしろい。私もつい最近まで日本画を敬遠していたので、一人で新鮮さにうきうきしている。2024/02/18

なにょう

21
赤瀬川さんもお亡くなりになり早くも3年。江戸時代を中心に日本絵画、14点紹介。江戸時代の人からしたら、我々は外人に近くて自国の絵画なのによく分かってない。★初めて読んだ時は、こんな日本画紹介があるか、と驚いたものだ。今回読んでみたら、赤瀬川さんの独特な表現にやられた。噛み締めながら読んでいたら、時間がかかった。2017/11/03

Akito Yoshiue

13
面白くて勉強になる。一気に読んだ。2016/10/13

Syo

12
実は、こういうのにも 興味があるのよねぇ。 そうそう、青が使え出した のよねぇ。 浪裏。2016/04/19

xtc1961ymo

9
名画読本第二弾、今度は日本画です。浮世絵のぼかしのやり方など初めて知りました。北斎、歌麿、雪舟、等誰でも一度は見た事のあるあの名画に、丸腰でひたすら望みます。広重の構図は3Dだ、など面白発見がそこここに、リアリズムとは何かなど考えさせられます。2014/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/394425
  • ご注意事項