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内容説明
十代で実家を出た少女は、キャバクラ、ヘルス、SM、ストリップ、イメクラ、ソープとあらゆる風俗を渡り歩く…。性を売る娘の、衝撃のセルフ・レポート。
目次
M荘の冬
戦闘服のニセ蝶々
快感第二ステージ
君は爽やか豚奴隷
制服少女と愉快な射精
トキメキ衆人監視
わくわく勾留日記
女体市場へようこそ
笑う強欲プッシーキャット
午後の漂流
ルーズソックス・エクスタシー
ただの日常、現在進行形
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koguma
17
なんだか急に思い立って、菜摘ひかるを読むことにした。むかーし読んだ「依存姫」が、私の中ではなかなか存在感が大きくて、それきり手にしてなかったが...これはすごかった。風俗を知りたければ、これを読むべき!と言っても過言ではない程色んなタイプの風俗業に関わってきた菜摘さんの実体験があれもこれもと詰め込まれて、盛り沢山だ。私にとっては未知の世界である風俗だけど、こんなに意欲的に積極的にこの仕事に取組もうとする菜摘さんの姿は唯々圧巻の一言です。2018/03/30
ねここ
8
生きることとエロスは遠からず近い。男と女があってはじめて世界は生まれ回り死にまた生まれる。ただただ明るい著者の、必要とされたいという気持ちは分からないでもない。若くしてこの世を去ったのは、この世には彼女が欲しかったものがなかったのかもしれない2013/08/03
泉 勇一郎
6
再読です。相当面白い事が書かれていて楽しかった(笑) 作品の中で「頑張ったら頑張った分だけ稼ぎになる。だから、とてもじゃないがOLなんかやってはいられない」 と言った意味の文章が印象的だった。85点!2018/12/16
mako
6
親に醜いといわれながら育った著者は客に女として求められること、自分に満足してもらうことに自分の存在意味や生きる喜びを見出していく。風俗を天職として描く彼女は喜んで仕事をしているのに『店にでも客にでもなんでもいいから必要とされたい』と書く。随所に見せる心の叫びが痛い。2013/02/19
inu
5
風俗業という陰の部分をあっけらかんと書き連ねてあるが、随所随所に筆者の「愛されたい」「誰かに必要とされたい」という悲痛な思いがにじみ出ていて痛々しい。死因は公表されていないが恐らく自死ではないかと察する。SMの項は読むのがキツかったので私にはSM耐性はないようである。2013/07/27