出版社内容情報
中村彰彦[ナカムラ アキヒコ]
内容説明
明治五年初冬、ざんぎり頭で妻を伴い、浅草蔵前の裏長屋に身を寄せた男がいた。新選組最後の隊長・相馬主殿が、流刑から赦免されてやってきたのだ。しかし文明開化の東京には、相馬に復讐を企む男が待っていた―。(表題作)その他、龍馬を斬ったとされる今井信郎のその後と暗殺の謎に迫る「近江屋に来た男」等、歴史の闇に埋もれた男たちに光を当てた珠玉の七編。
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県生まれ。東北大学在学中に「風船ガムの海」で文學界新人賞佳作入選。’87年、本書収録の「明治新選組」でエンタテインメント小説大賞を受賞。’93年『五左衛門坂の敵討』で中山義秀文学賞、’94年『二つの山河』で直木賞、2005年『落花は枝に還らずとも』で新田次郎文学賞、また’15年には歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
37
全部が明治の新撰組かと思っていたら、違ったのがちょっと残念。物語はそれぞれ面白かったのだけど、幕末明治以外で中だるみしてしまった。やっぱり、統一してほしかったのと、生き残りのその後をもっと語ってほしかったな。五稜郭の夕日。いちばん良かった。鉄之助の寂しさと悔しさ…短い話だったけど…やっぱり最期まで一緒に居たかったのだろうな。2016/12/04
ウッチー
11
「明治新選組」のほか、7編からなる短編集。「明治新選組」は、元隊士相馬の明治期の話。過去の戦友との絆の強さと、明治期の生きづらさを感じた。 その他、坂本龍馬を斬殺した今井のその後、かの有名な「五稜郭の夕日」など。「五稜郭の夕日」は、何度読んでもジーンとくる!2018/02/11
mam’selle
10
幕末期から維新期の新撰組周辺や新政府についた尾張藩の物語が面白かった。初めて読んだ作家さんだけれど着眼点やテーマが興味深く描かれていて、とってもナイスです。2019/06/27
スターリーナイト
1
2020-592020/07/22
正太郎
1
新撰組に絡んだ短編です。2017/03/11