出版社内容情報
理不尽な人生に耐え続け、孤独に生きる男と少年の物語。新作を発表するごとに高い評価を受ける著者の放つ、傑作サスペンス。
内容説明
祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。
著者等紹介
遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年、『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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