光文社文庫<br> 有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

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光文社文庫
有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334763183
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

鉄道趣味に目覚めた著者が、その萌芽の過程をリアルに描いた「ヰタ・テツアリス」。「この鉄ミスがすごい!」ほか。

内容説明

車窓を流れる汽車の黒煙。基地に佇む機関車の勇壮な姿。幼少期の朧な記憶。大学生のときに出合った一冊の本が、有栖川青年に眠っていた「テツごころ」を覚醒する。学生時代、友人との貧乏旅行、車窓にかぶりつく道楽亭主の隣で熟睡する妻とのふたり旅…。著者が、乗りテツ遍歴を明かし、ミステリーと鉄道の親和性を説く。「この鉄ミスがすごい!ベスト60」収録。

目次

第1章 ヰタ・テツアリス(ヰタ・テツアリス;鉄道旅行の魅力;終着駅のある町 阪堺電車上町線浜寺 ほか)
第2章 この鉄ミスがすごい!(この鉄ミスがすごい!;列車は運命のごとく駆ける;消えたホームと寝台特急 ほか)
第3章 日本列島殺人のない鉄旅(北海道―最果てのローカル本線(北海道 根室本線)
東北―地下の国のアリスツアー(東北 山田線・岩泉線・釜石線)
上越―やがて沈む鉄路(上越 吾妻線) ほか)

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。以来、『双頭の悪魔』『マジックミラー』『朱色の研究』『絶叫城殺人事件』など、多くの正統派本格推理小説を著す。2000年に設立された本格ミステリ作家クラブの初代会長を務めた。’03年には『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞、’08年、『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞(本格ミステリ作家クラブ主催)小説部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

113
一言申すと、この題名は正しくない。鉄道ミステリーに関して云えば、第2章の40ページ弱の部分にしか言及されておらず、それ以外は筆者の鉄道紀行エッセイだ。従ってミステリ部分を期待すると肩透かしを食らうことになるから要注意。鉄道紀行はマニアックにならず、一人の旅好きが綴ったかのような内容になってて良い。地方の歴史や鉄道の成り立ちなども旅先でちょっと興味を持てば得られる類いのレベルでちょうどいい読み心地だった。まずは最寄りの駅に降りて隠れた名物を食べてみようか。そんな身近な旅に出かけたくなるエッセイだった。2018/03/08

マーム

70
『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』というアンソロジーを編んだこともあるのでかなりの鉄道マニアとは思いましたが、相当な乗りテツでした。でも、大学4年の時、宮脇俊三氏の『時刻表2万キロ』を読んで以来の乗りテツというのはちょっと遅咲き?タイトルにミステリーと冠しながらもほぼ鉄道エッセイに終始しますが、「この鉄ミスがすごい!ベスト60」は面目躍如といったところでしょう。鉄道の旅に同行される夫人が「陽だまりの猫」みたいに電車で寝るのが好きというエピソードは微笑ましく、有栖川氏は良い伴侶を得たなと思いました。2012/02/26

ソラ

47
有栖川有栖の乗り鉄趣味前回のエッセイ。自分も乗るのが好きなので通じる部分も多数。こんな鉄道趣味全開の旦那の旅に文句も言わず「ええよ」のひとことで付いてきてくれる奥様のなんと度量の大きなことよ2015/02/07

gonta19

41
2011/10/13 Amazonより届く。 2013/11/11〜11/15 乗り鉄である有栖川さんのローカル線を中心とした紀行文。私は特に鉄ちゃんではないが、有栖川氏の文章が上手いので、乗ってみたくなる。でも、多くの路線は既に廃線になってしまってるんだよなあ。その原因?ともいえる東京一極集中についてのあとがきも素晴らしい。2013/11/15

Yuki

35
推理作家・有栖川有栖の「乗りテツ」人生とミステリ。大学時代に1冊の本で鉄道に目覚め、あちこちの路線を征服するべく東奔西走。それに「ええよ」とついていく奥様、やはりただ者ではない。エッセイの通りに浜寺に行って散策し松露だんごを買ったり、「四十分間大阪一周」の大阪環状線の描写でいちいち笑ったり、「遠州路雨中行」であらわれる地名や「龍潭寺」というワードで「おんな城主直虎」を思い出したりとなかなか楽しかった。通勤やちょっとしたお出掛けで乗る電車の景色が変わるような、そんな本だった。あと、鮎川哲也が読みたくなる。2018/07/09

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