光文社文庫
デーン人の夏―修道士カドフェル・シリーズ〈18〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334761615
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

―休止状態にあったセント・アサフの司教区が復活するにあたり、新任の司教のもとへ助祭マークが書簡と贈り物を届けることになった。ウェールズまでの道程をカドフェルが同行。新司教ギルバートは二人を快く迎えた。やがて一行は領主オエインの領地アバーへ赴き、宴も終わり眠りにつこうとしたそのとき、急を知らせる死者が!デーン人がオエインの領地を急襲するというのだ。そんな折り一人の男が謎の死を遂げた…。

著者等紹介

ピーターズ,エリス[ピーターズ,エリス][Peters,Ellis]
1913年9月28日、英国シュロップシャー州ホースヘイに3人兄弟の末っ子として生まれる。祖母はウェールズ人。幼少期、地方史に造詣が深い母と一緒に、ウェールズ国境近くの古城や旧跡を見に行ったことが、将来の作家生活に大きな影響をもたらした。’33年から’40年までの7年間は化学者の助手・薬剤師として働き、第2次世界大戦では海軍婦人部隊に従軍。’36年に歴史短編小説を発表して、作家デビューを飾る。以後25年間に20冊以上の歴史小説を本名のイーディス・パージターで刊行する。’59年からエリス・ピーターズ名義で推理小説を書き始める。’81年にイギリス推理作家協会のシルヴァー・ダガー賞、’94年には大英勲章O.B.E.を授与される。翌’95年10月14日死去、享年82であった

岡達子[オカタツコ]
北海道に生まれる。東京外国語大学英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

125
デーン人とは昔のヴァイキングのことなのでしょうか?以前出てきた修道士のマークがまた再登場です。通訳としてのカドフェルがマークに同行して、そこに行きますが、そこでも様々な兄弟同士の争いや、意にそぐわない結婚を強いられている若い娘などが話をつくりあげていきます。デーン人などに魅力的な人物もいたりして、最後はハッピーエンドになるのでしょうね。楽しめます。2016/07/04

真理そら

40
再読。シリーズ第18弾。クリントン司教の使者としてウェールズの新しい司教区に行くあの懐かしいマークとカドフェルの旅はバイキングが登場したりする大冒険に…。マークファンには嬉しい巻。2019/12/20

たち

25
臣従の誓いをたてたとはいえ、主人がアホだと、部下は苦労しますね。カドフェルたちが、デーン人の人質にとられてからの話が少し悠長な感じがしましたが、最後は怒涛の展開で迫力がありました。それと、ヘレズが自分の人生を自分で掴みとったラストは、とても良かったです。2018/03/31

夜の女王

16
司教の使者(マーク)の通訳として、故郷のウェールズへ同伴することになったカドフェル。領主のオエインとその弟キャドウォラダとのいざこざに巻き込まれてデーン人の捕虜となってしまう・・・バカな主人を持つと忠臣ほどバカを見るって話。グウィオンの報われない忠義が虚しい。今回のカドフェルは殺人の謎解きにも、ヘレズの駆け落ちにも関わらず、徹頭徹尾傍観者役だった。デーン人が出てきて「ヴィンランド・サガ」を連想。テンションが上がった。クヌート王から100年くらい後の時代だけど、アイルランドにはその子孫がまだ居たんだね。2018/08/21

Saiid al-Halawi

8
ウェールズ人領主の兄弟ゲンカにデーン人が介入してベネディクト会士が人質に、というカオスな構図。ロングシップと略奪行というお約束的要素も満載。2013/01/16

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