内容説明
両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場…ではなく図書室だった。桜ヶ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋―すべてが詰まった話題の不可資議学園小説が文庫化。
著者等紹介
長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。東洋大学2部文学部国文学科卒業。2001年、「サイドカーに犬」で第92回文學会新人賞を受賞してデビュー。’02年、「猛スピードで母は」で第126回芥川賞受賞。’07年、『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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