内容説明
「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんを訪ねるのだ。荒れはてた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金!MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周…。はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。’07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
260
なんじゃこりゃ!? こんな手抜きのエッセイが2年間も連載されていたとはナムナム(笑)、これほどの人格詐称、自己礼賛、妄想爆裂、法螺百篇は読んだことが無いっす、今回も「もりみー」の四次元脳みそから生まれた独特のワールドにお腹抱えて笑っちゃいました。 いかん、こんなことじゃ「諸君、日本の滅亡は近いぜよ!」 <(^_^;2011/03/30
hiro
237
「夜は短し歩けよ乙女」に続けて、「美女と竹林」を読んだ。森見登美彦という京都作家の一部を見れたエッセイだった。芥川賞作家の狐狸庵先生やどくとるマンボウもユーモアがあるエッセイを書いているが、森見登美彦も小説だけでなくこのようなユーモアがあるエッセイにも期待したい。なお、本文中に本屋大賞の授賞式で同じ大学出身で初対面の万城目学氏を殴打して逃げたとあるけれど、もちろん「おともだちパンチ」で殴ったのでしょうね。2011/04/11
ヒロ@いつも心に太陽を!
233
「ぐだぐださにかけては森見作品の中で他の追随を許さない、あの愛すべき竹林エッセイが文庫化?!しかも番外編が書き下ろし?!」ということで早速読んでみた。番外編では「久しぶりに東京から京都に竹を刈りにでも帰ってくるのかしらん☆」と思っていたら、ああ・・・。今回も予想を裏切らないぐだぐだっぷりでした(笑)でも私は先生がブログでおっしゃってる「『ぐだぐだの頂点を極めることによりかえって面白い作品になっているのではないか』と好意的に解釈する」ぐだぐだファンなのでこれも全然アリ。どこまでもついていきます、森見先生!!2010/12/13
佐々陽太朗(K.Tsubota)
203
作者、登美彦氏が主人公の物語です。物語といっても大したストーリーがあるわけではありません。登美彦氏がなぜか竹を切りたいと思った。そして友人の明石氏を誘って竹林に出かける。しかし竹林は想像以上に手強かったというだけの話である。その中身のない物語を氏の止めどもなく拡がる妄想で膨らませ膨らませ328Pの本にしてしまったのだから開いた口がふさがらない。2010/12/31
いつでも母さん
198
息子の本棚からの森見登美彦!頭を空っぽにして毎夜少しずつ・・面白いんだかどうだか。登美彦なる主人公が作者とダブってしまうのがいいのか、どうなの?妄想でこれを綴ってしまうところが作家の凄いところ!と勝手に判断。真面目に読むととても疲れるが、実はかなりそれに(何に?)慣れつつある(汗)机の上の竹林・・これは私もちょっと欲しいかも!レビューにもならないようなのをレビューとして上げていいのかどうか・・いいよね。感じ方は自由だ!2019/03/20