光文社文庫
みんな一緒にバギーに乗って

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334744588
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

田村竜太はこの春大学を卒業したばかりの保育士。区立桜川保育園の一歳児クラス・めだか組が彼の職場だ。先輩に気後れしがちな彼は、子どもたちから信頼を得られず、父母たちにも不安を抱かせていた。無力感を感じながらも、ひとりの子どもとの交流をきっかけにして竜太は成長していく。キラキラと輝く子どもたちの姿と、子育て現場での様々な問題点を描く連作集。

著者等紹介

川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県生まれ。東大教養学部を卒業後、日本テレビに入社。科学技術庁、気象庁担当記者を経て、’97年に退社。’98年『夏のロケット』で第15回サントリーミステー大賞優秀作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

6
半分くらいタイトル買い。すてきなタイトルだと思う。ものすごくざっくり言ってしまうと新米保育士の成長物語でしょうか。中盤以降は保育民営化の問題にも触れてたり、(ごくごく最近七河迦南を読んだからなおさら思うのですが)子供自身の抱えるトラブルや親との軋轢を通して、ことさら「複雑な事情」を抱えていなくたって、どんな家庭にも問題はあるとすとんと気づかされたりするのですが、一冊通してどこまでも、子供に対する視線がやさしく、あたたかい小説だったなぁと思います。川端裕人やっぱり好きだなぁ。もっともっと読んでみたい。2011/11/18

ベルガモット

5
子供たち、親、保育士の言動がとにかくリアル。川端作品には、いつもまなざしの温かさがにじみ出ているので、時々無性に読みたくなる。特に、育児に自信がなくなってきた時には。読んだ後はスッキリ前向きになれます。2010/04/15

ツキノ

5
男性保育士と子どもたちのエピソードだけ「ではない」ところがすごい。深い。2010/03/16

つきよみ@灯れ松明の火

4
久々に川端さんの本。こういうのも好き。ひとを預かるという仕事ってやっぱり難しいなーと思う反面、ここで描かれているように、「好き」ならやっていけるのかなとも。あと、同僚と話す機会があったり、同期がいたりという場面で、いいなーと思うのは、現在の環境がそう思わせるのだなとも。2014/10/08

Mikko

3
新人の男性保育士が偏見と戦いながら一人前に成長していく話かと思ったら、同僚の保育士それぞれを主人公にした短編集のようなお話でした。視点がころころ変わるので、一つに的を絞った方が良かったのではと思った。同期の秋月やリーダーの大沢の話し方に何となくリアリティが感じられず、あまり集中して読めなかった。自分が親になって子を保育園に入れるようになったら、参考になったり共感できる部分も増えるんだろうなぁと思いました。2013/06/20

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