光文社文庫<br> ZOKU

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光文社文庫
ZOKU

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334741372
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体“ZOKU”と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所“TAI”。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車!謎の振動、謎の笑い声、ばらまかれる芸術作品…。一体何のために?被害者が気づかないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年生まれ。某国立大学の工学部助教授の傍ら、’96年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズをはじめ、『女王の百年密室』『スカイ・クロラ』など多数のヒット作を生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

127
森版『ヤッターマン』とも呼ぶべき作品。犯罪までには至らない被害の小さな、しかし見過ごすには大きい悪戯を「まじめにふまじめ」に仕掛けるZOKUとそんな悪戯に真面目に抵抗し、「ふまじめをまじめ」に阻止せんと追いかけるTAI。一大財を成し、遊ぶお金と自由な時間を手に入れた2人の大富豪が始めたのは日本全国を巻き込んだ正義と悪の対決ごっこ。こんなワンアイデアから生まれた本書は稚気に満ちていて実に愉しい読書の時間を提供してくれた。数々の悪戯は恐らく森氏が日ごろから想像している「やってみたら面白い事」の数々に違いない。2019/06/23

ぺぱごじら

36
悪(戯)の首領、黒古葉率いる『ZOKU』と悪(戯)に立ち向かう木曽川率いる『TAI』の、世に(ショボ過ぎて)知られざる暗闘。トップ二人の関係の妙が、このお話のカギですよね。軽妙さが気持ちいい悪ノリ連作(笑)。ところでB767なら、仕事でしばしば行き来する便で乗るので、今度乗るときは黒古葉さん気分を味わってみたいな、と。でもエコノミだとやっぱ違うので、そこはやはり貯まったマイルでクラスを上げて乗らないと。あと、やっぱり手下は要るから、ロミ役は部下にやらせようかな…でも『年齢が違います!』と叱られそう(笑)。2012/08/13

ゲバオ

35
Zシリーズ1作目。森博嗣版ヤッターマン!?犯罪っていうかどうかぎりぎりのラインのイタズラを壮大にしかける悪の組織ZOKUと彼らの悪行を許さない正義の組織TAIの戦い!あぁ…くだらなすぎて面白かったー。どっちの組織が主役かもわからない。けど、みんなキャラがたちすぎ!この2つの組織は一応会社らしいんですが、どのように利益を得てるんでしょうか?それにしても悪の組織がやることが塗料の中身を別の色に変えるとか、映画館で笑うタイミングでもないところで笑い声を発生させるって…(^^;2016/05/09

akira

34
Zシリーズ第1段。 なるほど、これが噂のZOKUかと。購入してから約三年、満を持しての解禁。 なんか会話劇は遊びの多いXシリーズにも感じられる。古風な名前が実に昭和っぽく、名前だけでネタになるのに、セリフはもっとネタとか。残り二冊、次は話にあったようなタイトルだが、真相は? 軽いノリで繰り返される言葉遊び。なかなか不憫な悪の組織に僅かな同情を感じなくもなくもない。特に最後の被害は深刻だ。 「この住宅地では、二週間ほどまえから、動悸、目眩、吐き気、不眠、犬の遠吠え、猫の家出などの被害があった模様です」2015/11/11

coco夏ko10角

28
Zシリーズ第1弾。機関車がアジト・正義(?)の組織TAIと、飛行機がアジト・悪戯の組織ZOKUが繰り広げるコメディな感じ。最初の方は物語のノリがつかめなかったけど、慣れてくるとくだらなさが楽しくなってきた。キャラはロミ・品川がいいなぁ。シリーズ全部買ってあるしのんびり読み進める。2014/12/03

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