光文社文庫<br> 赤死病の館の殺人

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光文社文庫
赤死病の館の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334738594
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

素人探偵・森江春策の助手・新島ともかは、旅先で奇怪な屋敷に迷い込んだ。七色に塗り分けられ、ジグザグに繋がった七つの部屋。深夜に謎の怪人が現れた翌朝、主の老資産家と孫娘が失踪し、あとには使用人の無惨な死体が残されていた…(表題作)。その他、衆人環視下の二重密室での殺人を描いた「密室の鬼」など、本格推理の魅力が横溢した、驚嘆必至の傑作4編を収録。

著者等紹介

芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪生まれ。同志社大学法学部卒。’86年、「異類五種」で第2回幻想文学新人賞佳作入選。’90年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

70
森江春策の事件簿シリーズ第11弾。4作の中短編集で、特徴は読者が推理で真相を掴める程度の謎であり、伝統的なミステリの謎に 挑戦というテーマを感じる。「赤死病館の殺人」は、ポー氏の短編「赤死病の仮面」を意識した作品。館のブキミな雰囲気は良く、館物の醍醐味は伝わると思う。ポー氏の描いた赤死病を、見事に現代の解釈に置き換えていると思う。「疾駆するジョーカー」は、アンソロジーで読んだ事あり。フーダニットの「深津警部の~」、集団監視の中での密室殺人「密室の鬼」と、キチンとヒントは存在し謎解が解ける悦びを味わえる。 2018/02/13

ダイ@2019.11.2~一時休止

51
森江春策の事件簿その11。短編集。深津警部の不吉な赴任がイイ。2014/08/30

ヒロユキ

34
各短編どれもがなかなか読みごたえがありました。トリック、設定、真相などが芦辺さんらしく一捻り凝っているものばかりでよかったです。2013/04/09

coco夏ko10角

29
森江春策シリーズ、4つの作品収録の短編集。『深津警部の不吉な赴任』がよかった。他はたどりついた推理に無理があるような。2016/09/24

ヨーコ・オクダ

25
森江春策シリーズ。中編2本で短編2本をサンドした形。短編2本の方がサクサクっとテンポ良く展開してエエ感じ。1番のお気に入りは「疾駆するジョーカー」犯人の動機とか罪を他人になすりつけようとする思考とかがリアルに想像できて、ストーリーに入り込みやすい。ポーの作品の雰囲気を取り入れた表題作は、個人的にはヒットせず。ちょっと苦しいんちゃう?的な。ラストの「密室の鬼」は森江の種明かし部分が寸詰まりな感じ。もうちょっとページ数があった方が読みやすかったかなぁ、と。2020/12/01

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