光文社文庫<br> 嘘猫

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光文社文庫
嘘猫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334737467
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

住み慣れた大阪を離れ、東京の広告代理店で働き始めたアサグレ青年。六畳一間の安下宿にある晩、転がり込んできた一匹の肥った猫は、翌日、五匹の子猫を産んで―。慣れない東京での生活に、生まれたての子猫まで抱え、アサグレ青年のてんやわんやの毎日が始まった…。懐かしくも愛おしい猫たちとの不思議な日々をリリカルに綴る、著者初の自伝的青春小説。

著者等紹介

浅暮三文[アサグレミツフミ]
1959年兵庫県生まれ。関西大学経済学部卒業。’98年『ダブ(エ)ストン街道』で第8回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『石の中の蜘蛛』(集英社)で第56回日本推理作家協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

21
コピーライターの卵が、ある日妊娠中の母猫と出会い、5匹のき子猫が産まれる。 6畳のアパートにはトイレもなく、布団があるだけ。 20代前半の貧乏な若者が、猫を世話することで、生活が規則正しくなっていきました。 貰われたり、事故にあったりして、最後はチロ1匹になった時には3年が経っていました。 仕事も生活も安定してきた時、最後に残ったチロも帰らなくなってしまいました。 浅暮さんの生活が安定するように、導いてくれた猫達、天晴れ!2014/06/09

ぶち

4
猫と暮らしていると分かる"あるある"がたくさん。 猫好きは思わずにんまりです。 そして、学生時代の安アパートでの一人暮らしの諸々を思い出して、懐かしいやら、苦いやら....後悔と反省もちょっぴり。2018/01/28

CEJZ_

2
1P15行。2004年刊の文庫書き下ろし。1984年に24歳だった著者、上京して風呂なしの安い下宿に住み、思いがけず猫と出会い一緒に暮らした顛末が綴られている。奇妙な題名とユニークな表紙イラストだ。若いときの貧乏一人暮らしの回想や体験談を読むのは好きだ。端的にいえば、どうでもいいハナシなんだが、なぜかいつまでも読んでいたい気分になった。この話、終わらないといいなあとも思ったりした。人間と猫、人は猫を飼う。猫は飼ってもよくわからないし、うまくいかないことも多々ある。猫の本や動物の本をもっと読みたくなった。2017/10/14

Darbytime

2
ちょっと切なく、かなり猫と生活したくなる話。2013/05/22

mochi

2
ねこさんがみんないなくなっちゃって悲しい。ラストはタイトルの意味もあっていい感じだった。2012/02/18

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