内容説明
南北アイルランドの統一を謳う武装勢力NCFの副議長が、スライゴーの宿屋で何者かに殺された!宿泊客は8人―そこには正体不明の殺し屋が紛れ込んでいた。やはり犯人は殺し屋なのか?それとも…。宿泊客の一人、日本人科学者・フジの推理が、「隠されていた殺意」をあぶり出してゆく!本格推理界に衝撃を走らせた期待の超新星の処女長編。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒業。’97年、鮎川哲也編『本格推理11』(光文社文庫)に「暗い箱の中で」が初掲載。以後、同シリーズに二度にわたり作品が掲載されている。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」に抜擢され、『アイルランドの薔薇』にてデビュー。新人離れしたスケールの大きな舞台設定と緻密な論理展開で、一躍注目を浴びる。’03年に発表した『月の扉』は、「2004年版このミステリーがすごい!」で8位に選定され、日本推理作家協会賞の候補となった
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