光文社文庫<br> 男性週期律 セックス&ナンセンス篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈7〉

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光文社文庫
男性週期律 セックス&ナンセンス篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 596p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334732417
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

著者等紹介

山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の’47年、探偵小説誌「宝石」の懸賞募集に投じた「達磨峠の事件」が入選。’49年には「眼中の悪魔」「虚像淫楽」の2篇で日本探偵作家クラブ賞の短篇賞を受賞した。その後、時代小説も手掛け、’58年から開始の「忍法帖」シリーズで風太郎ワールドを確立。その自由奔放な空想力と奇想、果敢な挑戦は高く評価され、その後の小説界に大きな影響を与えた。作品の映画化やコミック化も数多い。晩年にエッセー「あと千回の晩飯」を発表し話題になる。2001(平成13)年3月、日本ミステリー文学大賞を受賞。同年7月28日他界。享年79歳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

27
ミステリー傑作選ということだけれど、どちらかというとSFっぽいような……。セックス&ナンセンス篇、本当にナンセンスでした!(笑)男と女のどうしようもなさ。人口増加、産児制限ネタが、ちょくちょく出て来る。この作品が書かれた時代から考えると、少子化だの、そのうち日本人がいなくなるかもしれないだの、それこそ、その時代に言ったりしたらナンセンスな話だと笑い飛ばされていたことだろう。2015/08/07

きょちょ

25
短篇16作中篇1作。副題は「セックス&ナンセンス篇」だが、前巻以上の「ユーモア篇」。昭和30年前後の作品が多い。「男性滅亡」は、水爆実験の影響でほとんどの日本人の男性機能がなくなる話。原爆も落とされているし、原発事故もあったし、つくづく原子力発電は不要と思う。 また、当時は劇的な人口増加問題が論議されていた時代らしいが、実際の「今」は少子高齢化だ。欧米の個人主義で便利だけど、今の日本という国は実は魅力が無く国民に歓迎されていないということだろう。 風太郎が生きていたら、「今」をどう語るのだろう。★★★★★2016/09/23

浅木原

3
前半は猥談、後半は筒井康隆の女性蔑視ネタを思い出すエロギャグSF。普段の放送禁止用語花盛りの現代ミステリよりも、こういう猥談こそ時代が表れる気がする。なんというか昭和の猥談という感じで古臭くてどうも……。「紋次郎の職業」はバカバカしすぎるオチがけっこう好きだけど。後半の「男性滅亡」「自動射精機」みたいなナンセンスSFのほうが面白いかな。「満員島」はあまりにも時代を感じてなるほどこれがベビーブーム時代……とツチノコでも見た気分。2015/11/01

zoemo

3
最後の満員島で前作品の登場人物が登場したり、名前が素広平太スピロ・ヘータっだったりする。山田先生の作品はハマる。ただ読むのにかなり時間がかかってしまう・・。2011/10/05

KBS

2
どの作品も山風らしいナンセンスかつシニカルな作風で笑わせてくれると同時に考えさせられる。特に好みだったのは「陰茎人」「男性滅亡」「満員島」。2011/08/29

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