光文社文庫<br> 女の小説

光文社文庫
女の小説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334731991
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0195

内容説明

フロベールが自己をシャルル・ボヴァリーとエンマ・ボヴァリーに分割して、近代小説を生みだしたように、批評家も、ほんとうは、自己を男軸と女軸に分割しないかぎり、真の意味での近代的批評はつくりだすことができない。この意味で、本書は、たのしく読める「対話による味読」であると同時に、日本では極めて珍しい「本物の批評」なのである。

目次

誘拐されて―紫式部『源氏物語』「若紫」「御法」
ムゥルーィンと鳴く獣―コレット『牝猫』
人生の最初の教師―アゴタ・クリストフ『悪童日記』
男たち―樋口一葉『たけくらべ』
詩人たちと学者たち―A・S・バイアット『抱擁』
松のデザイン―河野多恵子『幼児狩り』『みいら採り猟奇譚』
バーレスクと文学史―ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』
都市を描く―宇野千代『色ざんげ』
酔つぱらひとアメリカ―クレイグ・ライス『素晴らしき犯罪』
ヨーロッパへゆく―パトリシア・ハイスミス『太陽がいっぱい』〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

7
いつもながらの語り口に和田さんのイラストレーション。「そうだった。もう一つ、小説をわすれていた。」こんな文章が書ける人はもういない…。2016/03/26

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