光文社文庫<br> ストレート・チェイサー

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光文社文庫
ストレート・チェイサー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334731274
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

リンズィは、バーで知り合った名前も素性も知らぬ二人の女性と、トリプル交換殺人の約束をさせられてしまった。酒に酔った彼女は、その対象に上司のウエインを指名するが、何と翌日、彼の自宅で他殺体が発見された―!ところが、現場は完全な密室状態。はたして、トリプル交換殺人が実行されたのか?舞台設定、仕掛け…全てが光る新本格推理、感動傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

389
うーん、まあまあかな。作品そのものに仕込まれているカラクリは、勘のいい人ならすぐに気づいてしまうかも。で、密室とかはでてくるんだけども、そこは西澤保彦なのでSFでアレ。裏表紙のあらすじで「感動傑作!」と銘打っていて、たしかにハッピーエンドではあるのだけど、感動まではしないかな。なによりもアメリカーンなノリがいまひとつなじめず、キャラクターのよさもなかったのが残念だった。2016/12/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

111
交換殺人モノと思って読み始めるもそうではなく流石の西澤ワールドの話になりました。最後の展開うまいなぁ~。2016/06/29

セウテス

90
偶然バーで出会った女3人が、酒の勢いを借りてトリプル交換殺人の約束をする。その1人リンズィは冗談だと思っていたのだが、実際に殺人事件が起きてしまう。これはリンズィが秘密を胸に、追い込まれていくサスペンスかと思っていたが違った。彼女はアッサリと交換殺人の話を警察にする上、彼女の娘が予想外にしっかりとしており、探偵役となる とは驚いた。ハードボイルド風であるのだが、その秘密は最後の一行にある。西澤保彦氏の作品となれば、特種な設定である事を忘れてはいけない。そこを納得しているなら、案外温かい物語で良いと思う。2019/10/07

momi

49
最後の1行でドキッ!!!前に戻って…あぁ、なるほどね〜っと!とにかく設定が変わってる…。西澤さん、昔はこのような作品を書かれていたのね!驚き設定だけど、瞬殺でドキッとさせられる感じは癖になります!!酒の上での話のはずが、第一の殺人が起きてしまった!!トリプル交換殺人の約束をさせられてしまった「リンジィ」密室殺人事件をどう解決して終わらせるのか…。「愛」もいろいろあります…。ねっ!2016/02/17

papako

46
西澤保彦強化月間。初期の作品。とんでも設定に分類できるのかしら。とても西澤さんらしい作品でした。こういう作品、やっぱり好きだな。親子のゆがんだ関係が引き起こす殺人事件が、ありえない密室殺人事件に。そこにはあたたかい愛がある。そしてラストはハッピーエンド。リンジィ母娘とタナカさんに幸せあれ!なぜかタナカさんの経営するステーキハウスということでハワイで行った『田中オブ東京』を思い出した!2015/10/21

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