光文社文庫<br> 黄土の群星

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光文社文庫
黄土の群星

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334727048
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

皇帝、美姫、名臣、刺客…悠久の中国四千年を舞台に、綺羅星のごとく煌いた群像を鮮やかに描いた12編。不朽の名作から第一人者の力作、気鋭の秀作まで、珠玉の中国小説傑作選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K

10
陳舜臣編纂の中国歴史小説アンソロジー。この系統、余り読んでなかったが弾みがついて四冊め。日本人作家による中国歴史小説は古い時代のものに偏り過ぎる傾向があるとの氏の意向を反映してか収録作は紀元前から近代までと幅広い。沙漠の民・烏孫の老王に嫁いだ漢の皇女の悲哀を描いた『烏孫公主』、正倉院展に展示された不思議な器物の数奇な由来『漆胡樽』、駱駝の目線で唐滅亡の情景を皮肉とおかしみを交えて描いた『殿』、勇猛な騎馬民族匈奴を統べた成吉思汗の40年にわたる侵略という名の浪漫を描いた『戈壁《ごび》の匈奴』がお気に入り。→2020/02/03

くりっちぃ☆

2
昨年亡くなった陳舜臣氏が選んだ中国歴史小説を書かれる作家陣による短編集。 古書店で見かけ高校時代に読んだ記憶が蘇り懐かしくなって再読。 周(紀元前)から清(1600年代)まで幅広い時代を個性豊かな作家陣が描いており、どれも別々の味わいがある。何より御大が選んだだけあって、最近読んだチープな短編集に比べたら月とすっぽん、間違いない。 その一翼を担っている田中芳樹氏、井上祐美子氏(どちらも学生時代からのお気に入り)も1900年代は筆に勢いがあったな、としみじみ。再び瑞々しい勢いのある作品をお願いしたい…2016/07/27

sato

1
西周から清まで、中国の歴史小説アンソロジー。現代の小説にはない種類の熱を感じる。盲目の筑の名手・高漸離の「易水去りて」、始皇帝の子供たちの悲哀「驪山の夢」、若くして国を治めしかし夭折した呉越王の「潮音」あたりがお気に入り。2015/01/13

にじ

1
巨大駱駝の語りで書かれている「殿」がコミカルで愉快。玻璃の壼に思いを馳せた話、美しい妓の話が印象的でした。読み応え有り、バラエティ豊かな中国小説傑作選。2013/02/15

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