光文社文庫
美しき凶器

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334723682
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

306
とにかくまず東野圭吾がまさかこのようなモンスター小説を書いているとは思わなかった。殺し屋タランチュラは狂えるスポーツドクター仙道之則が生み出した七種競技の選手。この東野のアイデアの秀逸さ。そして驚愕させるまで鍛え上げられ、肉体改造された彼女はまさしく女ターミネーター。そして襲われる男女には単に逃げているだけでは駄目で逆に自分たちの犯罪を発覚させないために戦わなければいけないという設定があるのも巧い。しかし疾走感は買うものの、物語、人物設定に膨らみが感じられなかった。2010/07/03

Kircheis

270
★★☆☆☆ スポーツ界のドーピング問題にメスを入れた作品。 ジャンル的にはサスペンスになるのかな。サイコ要素もありヽ( ̄д ̄;)ノ 警察のあまりの無能さにいらいらする…と言うか190センチくらいある外人の女が堂々と殺人を繰り返す設定は無理がある。 オチもすっきりしなかったなぁ(-_-)2019/04/03

夢追人009

190
東野圭吾さんのオリンピックの陸上スポーツ競技を材に取った追う者と追われる者殺るか殺られるかのノンストップ追跡サスペンス推理の秀作ですね。本作はストーリーがシンプルでわかりやすくて悩まずにどんどん頁が繰れるのがよいですね。ドーピング請負人の男を証拠隠滅の為に殺した四人の男女を男の弟子の美しき凶器こと毒蜘蛛女タランチュラが殺そうと追跡する復讐劇の行方がスリリングな読み心地です。警察が終始後手に回る展開はやや出来過ぎな感じですが単純と思わせて実は最後に巧緻な捻りが待っていました。娘の最後の敗北は可哀相でしたね。2019/12/09

Yunemo

182
「なんて荒削りな」、読後の第一印象。1992年作品、22年も前の作品なんですね。とは言いながら、引き込まれました。設定の斬新さには驚き、感情を持たずに作られたアスリート、でも育てられたというそれだけでの復讐劇、復讐される側のアスリートたちの心理面、追われる恐怖感はヒシヒシと。それにしてもこの娘、ターミネーターを想像してしまいます。著者、こんな初期段階から、女性のちょっとの醜さを、巧みな心理面を、こうして表現してるんだ。それぞれの登場人物の過去の栄光に照らし合わせて、それぞれの思惑、感じさせられました。2014/08/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

164
スポーツ選手の話。面白かったが、最後に語られた言葉が切ない。2013/07/22

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