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内容説明
人間の心の奥底は考えていた以上に深く、底知れず、混沌としていたことがわかり、またこの心の奥底と、いわゆる外見が荒唐無稽、非科学的に見えるものには密接な関係のあることを知った…。生命はどこから来たのか、難病に苦しむ人へ、人間は死んだらどうなるか、など人類普遍のテーマに興味深く平易に迫る名エッセイ。
目次
1 生と死について考える
2 東京について考える
3 自分と他人と動物について考える
4 趣味と興味について考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
68
遠藤周作さんが好きな人や眠れぬ夜に本を読みたい人におすすめの本になっている!遠藤周作さんの小説なら読んだことがある。だがエッセイは読んだことがなかったため読んでみた。一言で言う。想像より優しく面白い文章であった!沈黙のイメージが強いためめっちゃ難しいと思っていたがそんなことなかった。そこにまず驚いた!そしてユングやフロイトの心理学の話をしていてそこに興味があるんだと驚いた。この本は眠れぬ夜に温かく優しい気持ちになれるホットミルクのような存在かなとおもった!2023/08/13
スプーン
38
コリアン先生が興味おもむくままに記したエッセイ集。 何気ない内容にも、ホンモノをかぎ分ける力があるのがわかります。 ここを入り口にして広がる世界は多岐に渡ると思われる。 2020/03/27
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
37
▼遠藤氏の連載エッセーを纏めたもの。題の通り、ベッドに入り眠るまでの間に、少しずつ読み進めるのが相応しい。▼ほぼ深刻なことは語られておらず気楽に読める。文章は読みやく表現の質が高い。するすると読み進めることができた。▼読むほどにしみじみと面白みが湧いてくる。ある程度の年齢を過ぎたものにとって、うむむぷぷぷと笑えるものだ。高校生や大学生にはわかるまい…。▼飼い犬の話、酔っ払いの迷惑な話、ホテルで叫ぶ老人の話、よくこれだけ面白い場面に出会うものだ。或いは、日常の中に面白いことを見つけられるものだと感じた。2022/07/14
おはち
21
哲学的なエッセイを期待していたが、想像以上にライトな随筆だった。その分著者の日常的な視点が垣間見れて楽しいが、所々価値観の“古さ”が散見されて少し嫌な気持ちになる。茶や花の侘び寂びについての考察が面白かった。2020/03/17
ゆー。
20
『東京のホテル ロンドンのホテル』の話と『酔っぱらいについて』の見解が面白かった。ロンドンに出かける計画をニ、三年前からあたためていた。と書いてて、この書き方が好き。計画をさましちゃ何にもならないし…。東京のホテルとロンドンのホテルの違いは何か?・・・はい時間切れ~。『殺生な、もう少し時間をおくれヽ(゚Д゚)ノ』 ・・・では眠れぬ夜に読む本を読んでいただきたい。ちなみに『チップ』がいることだけども。 『アホぉぉぉ!!言ってどうすんだよぉぉぉ∩(・ω・)∩』2021/12/31