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内容説明
『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『ブラック・ジャック』『火の鳥』…etc.30年以上に亙って、子供たちに夢を与えつづけ、亡くなった今も、不動の人気を保つ天才マンガ家・手塚治虫。マンガ文化に革命を起こし、世界中のクリエイターに影響を与えた“マンガの神様”が、自ら創作現場を語った。手塚ファンのみならずマンガ好き垂涎の一冊。
目次
第1章 絵をつくる(漫画は落書きから始まる;漫画の道具、選び方と使い方;顔の描き方から構図まで)
第2章 案(アイデア)をつくる(「案」を考えるためのふたつの方法;「おかしさ」をつくる六つの要素;漫画アイデア問題集)
第3章 漫画をつくる(物語の考え方;主役を決め、台本を書く;人物の表情や動作から風景まで)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
206
kindle版で読了。おもしろかった。具体的なマンガの作り方やキャラクター・シナリオ設計のテクニック、道具の紹介などのハウツーもあるんだけど、一番おもしろいのはマンガの神様が「マンガとはなにか」「なにがおもしろいのか」という哲学を一般の人に向けて伝えている点。マンガのハードルが上がってしまったがためにしり込みする人に向けて、マンガとはデタラメである」と肩の力を抜かせることを言う一方で、プロを目指す人には結構辛らつなことを言ったり、ギャップが激しい。ちょっと気の抜ける文章も独特。2018/08/28
keroppi
65
手塚治虫先生が1977年に書いた本を文庫化したもの。素人に漫画を描く楽しさや描く上での方法論を説く。とても分かりやすく書かれているが、手塚先生の漫画哲学も垣間見れる。漫画は、イタズラ描きでいい。絵が上手になってくるとつまらなくなってくる。アイデアが決めて。がきデカ、ねじ式、フジ三太郎、等、自分とは方向性の違う漫画を取り上げているのも興味深い。私も昔、趣味で漫画を描いていたことがあるが、久々に描いてみたいなぁという気になってきた。2018/11/28
壱萬弐仟縁
45
たまに4コマ漫画もやるようになったので、ショート向けの60秒ネタになれば。テクニック、構成は参考になった。あとは、自分次第。2021/12/26
兵士O
16
ブックオフで見かけ、素通りしようとしたのですが、気になったので、改めて戻ってきて購入しました。手塚先生の肉声が聞こえてくるようなライブ感のある本でした。全面的に受け入れることはできないにしても、手塚先生の個人的なノウハウやテクは説得力がありました。特に、漫画の描き始めの頃はいろいろ挑戦して作品にも幅があったが、段々絵が上手くなって洗練されてくると、自分の作品もつまらなくなってきた、という先生の独白(これは僕の要約ですが)は、確かに!と膝を打ちました。人物だけでなく、風景などいろいろ描かないといけませんね。2019/05/03
aisu
13
以前持っていたのですが、いつの間にか紛失し、絶版になってるだろうと諦めていた。・・・ここ、読書メーターで文庫版で発行されてる事を知り、即購入!懐かしい・・・。おかあさん(?)に再会したような温かみ。だって「おかあさんが描く漫画」のくだりが一番好き。そして、漫画の原点は落書きである、と。2013/08/29