• ポイントキャンペーン

光文社文庫
回廊亭殺人事件

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334719685
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

一代で財を築いた一ヶ原が死んだ。彼の遺産相続は? 遺言書公開の場に、一族以外の老婆が―。次つぎに起こる怪事件、トリックは、ただ一つ! 

『回廊亭の殺人』改題。

内容説明

一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

295
実業家一族が遺産を巡り、殺人事件を画策するというのはミステリで使い古された設定だ。叙述トリックや犯人の側から描いた倒叙物に犯人探しという趣向を盛り込む、こう書くと非常に贅沢な作品だと思うが、題材から来る俗物性からは免れなかった。しかしよくよく考えてみるとこの頃の作品に共通するのは他者を演じるという事だ。演者同士の騙し合い、つまり他人を演じる者はその役に溺れ、滅びの道を歩むだけである。そんな隠れたメッセージがあるようにも思うと、また違った見方が出来て、なかなか興味深い作品でもある。2010/05/17

夢追人009

193
東野圭吾さんの通算19冊目となる半端なくダークな香りが漂う歪んだ愛と復讐の傑作本格ミステリです。古典ミステリではお馴染みの現場見取図の趣向にワクワクしながら読み始めましたが、流石に名手の東野さんはありきたりな遺産相続の親族殺人パターンの枠に留まらずに飛び切り大仕掛けのサプライズを演出してまともじゃない悪夢の様なストーリーをとことん描き尽くしましたね。中盤で現れた性別不詳な名前の気になる中性的人物の意外な正体に暫し呆然!壮絶な怨念のラストに戦慄!そして最後まで幸せになれなかったヒロインが可哀そう過ぎますね。2019/09/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

172
主人公は老婆に変装して真相解明に望むわけで、それが判らないものかという疑問があるが、面白い設定だった。2013/07/20

mariya926

164
なんだかんだ東野圭吾さんの本は手に入る機会があると必ず読みます。かなり昔の本というイメージがありましたが91年でした。正直始めのほうは、なかなか読み進みませんでしたが、後半は犯人を知りたくて一気読みでした。イメージしていた犯人とは違いましたし、読了感もあまり良くありませんでした。しかしやっぱりすごいなというのが感想です。この時代に、今で言ったらどんでん返しのような感じになっています(完全などんでん返しではありませんが)。少し主人公が可哀想でしたし、遺書の内容も知りたかったです。2022/04/04

どんちん

135
(再掲:誤って削除してしまったようなので) 叙述…またやられてしまった...弘美、、そりゃ確かに、男性で​もいるけどさ、「綺麗」って言われれば、女性でしょ、フツウ…。​復讐劇である、その真相は確かに、おぉそっかなるほど、これはこ​れは とお約束のようであるが、すばらしいトリックです。それだ​けに、ちょっとこの叙述は、スマートさに欠け、私の感覚にあいま​せんでした。 それとは別に、枝梨子ピンチの原因が抜け毛のケアは、そこまで変​装したのに、お粗末でした(笑)2012/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/577848
  • ご注意事項