内容説明
首が、ない。警視庁刑事・明日香井叶は絶句した。教団ビルで“お籠り”の儀式中だった「御玉神照命会」教主・貴伝名剛三が、なぜか別の建物の屋上で死んでいたのだ。しかも、頭部と左腕を切断されて。なぜ犯人は死体を切断したのか?叶の双子の兄・響が怪事件の謎に挑む。読者を必ずや驚倒させる極上の本格推理、待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
31
恨み辛みの矛先が、ある一点に集中する事で怒涛の複合リベンジな相関図が生み出されるが故に様々な意味での “まさか!” を存分に味わえる満足の一冊。2018/11/01
Tetchy
27
この作者にしては軽く読めるミステリ。しかしその軽さが効果を上げ、すごくさりげない伏線を見過ごしてしまった!!2008/11/11
ちょん
22
首がない死体が見つかり、警視庁刑事・明日香井叶と双子の兄・響が怪事件の謎に挑む。まあ、殆ど刑事でない響が解明していくのだが、刑事なのに死体が苦手な叶がとても好感持てる人物。明日香井家で行われる響・叶・叶の妻の3人会議が面白かった。トリックについては「ん~」といった感じ。2013/09/05
ステビア
21
著者には珍しい物理トリックもの。非常に綺麗に伏線が回収されて小気味よい。満足です。2014/12/05
ヒロユキ
21
正しくタイトル通り方程式。綾辻さんと言えばゴシックやホラーなイメージだけに、こういう普通な推理小説を書いてるってのが意外だ。2013/10/30