光文社文庫<br> 花のデカメロン

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光文社文庫
花のデカメロン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784334712358
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

『デカメロン』は、フィレンツェの教会で7人の淑女と3人の紳士が10日間で百話を語った物語。この古典中の古典から、エロチックな、また機知に富んだ男と女のお話を取り出し、阿刀田流スパイスをかけました。すると…。現代風に面白く生まれ変わった恋愛の手引き。

目次

めんどり料理
死体プラス・ワン
悪魔を退治する法
恋は血に濡れて
花嫁を奪え
名せりふを言おう
嫉妬と愛のメカニズム
賢い女にご用心
太陽の塔
笑劇の告白
寛大さの研究
侯爵はサディスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

92
もうね、話の中身はカバー絵のとおりなんですよ(笑)。光文社さん、ちょっと攻めすぎやろ(笑)。2014/05/04

ちゃま坊

13
新型コロナで東京に緊急事態宣言が出たとき、軽井沢の別荘に避難した人たちのニュースがあったが、あれと同じことが14世紀のイタリアであった。ペストが流行っているのに、避難中は退屈だから集まってお話会をやろうというもの。不要不急のイベントと密を避けるべきなのに、結婚とセックスの話をやっている。奥様が若い燕と不倫をする話が多い。古典の入門書と言ったところだが、原作を読む必要はないだろう。2021/08/28

アドソ

10
原作はいくつか違う版を持っているのだけれど、まともに読み通したことがない。まさにそういう人向けに書かれたというこの本は、単なるあらすじ紹介ではなく、阿刀田さん一流の咀嚼力によって見事に現代によみがえった風俗的記録だと思う。中高の授業でも、唯々『デカメロン』byボッカッチォと暗記させるのでなく、この本をちらりとでも紹介してくれれば文学や歴史に興味をもつ生徒は激増すると思う。2016/12/14

MIKETOM

8
ボッカチオ『デカメロン』という本の存在は知ってても内容はよく知らないって人が多数派なんじゃないだろうか。というわけで阿刀田の古典紹介シリーズ。14世紀のイタリア。ペストが大流行し貴族10人が森の奥に逃げ込む。そしてヒマに開かせて一人一日一作ずつ物語を10日に渡って語り合うという設定(ただしフィクション)。つまり100話の短編集。中身は玉石混交で、玉レベルも現代感覚からするとまだまだ未熟らしく阿刀田が現代風にアレンジしながら紹介したりしているところが可笑しい。内容は、美しい貴婦人もしくは未亡人に2018/06/28

なにがし

6
実家で見つけたのでパラ見。世界史の授業で名前だけは知っていたけれども、まさかこっち方面の内容とは。まぁその辺は、最古の小説に源氏物語を有している日本文学史がどーこー言えるわけもありませんけどね。やっぱ性欲は偉大だ ←結論2009/08/12

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