• ポイントキャンペーン

光文社文庫
白馬山荘殺人事件

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784334711221
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

兄の自殺に疑問を持ったナオコは、兄が死んだ白馬のペンションへ―。そして意外な事実が…。暗号と密室トリックの謎に挑む、本格推理の力作。(解説・権田萬治)

内容説明

1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

283
いやはや色んな謎が重層的に織り込まれたなかなか味わい深い作品だった。密室殺人の謎、「マザー・グース」の暗号の謎、遠隔殺人トリック、2年前の事故死の謎に加え、ペンション「まざあ・ぐうす」の前の所有者である英国未亡人の自殺の謎と盛り沢山である。またそれぞれの謎についても1つの真相に留まらず、そのまた隠れた真相と二重構造になっているのもかなり贅沢だ。ただ謎が複雑すぎて理解するのに腐心して驚きよりも徒労感があった。2009/10/31

Kircheis

256
★★★☆☆ 東野氏の初期作品の一つ。 ラストの30ページくらいは色々な裏設定が明かされて面白いんだけど、いかんせん本筋の密室トリックと、暗号解読が淡々としているので、全編通してぐいぐい引き込まれるという事はない。 あと、東野作品は人物及び人間関係を感動的に書く点が優れているのが特徴だと思うが、この作品はいずれもイマイチな感じ。特に主人公でもある菜穂子が弱いかな。 別につまんない作品と言う訳ではないのだが、もう一捻り期待したい(^_^;)2019/01/25

ナルピーチ

192
一年前に兄が自殺した。その事に疑問を抱く妹が友人と共に真相を探るため、一年後に兄が最後に宿泊していた白馬のペンションを訪れるが、そこで新たな事件が発生する。『マザーグースの唄』を軸に、無関係と思われていた複数の事件がどんどん繋がっていく様は圧巻の一言。散りばめられた伏線も見事に回収されていました。30年以上も前の東野圭吾初期作品、今読んでも見劣りすること無しの内容です!2020/08/13

夢追人009

190
マザー・グースの暗号と難攻不落の密室トリックという贅沢なミステリのW趣向に加えて終盤は怒涛の如くサプライズが襲い掛かる東野圭吾さんの初期長編第3作。マザー・グースと言えばクリスティー女史の童謡殺人を思い浮かべますが本作では複雑な暗号に利用されておりまして、もう一つの密室トリックと共に自力で正解に辿り着くのは非常に困難だと思われますが、でもパズルの仕掛けと切れ味には素直に感服しました。犯人の暴露から次々に出て来る新事実にも「えっ!」の連続でしたね。唯一恋愛要素ゼロなのが寂しいですがでも友情がありますからね。2018/12/26

takaC

185
割りと正統派ミステリだろう。 雪は全く重要ではないので、「白馬山荘」である必然性は全くない。「鎌倉山荘」でも「六甲山荘」でも良かったというか、「マザー・グースの歌の秘密」みたいなタイトルの方が良かったのではなかろうか?2008/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/577435
  • ご注意事項