光文社文庫<br> 白い雨

光文社文庫
白い雨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784334705749
  • NDC分類 913.6

内容説明

「みんな―みんな殺してやるから!大人なんて、死ねばいいのよ」アル中の父親に殴られるのが嫌で、夜中の山道を酒屋へ向かう少女は、ミルクのような白い雨に降られてずぶ濡れになった。そして起こった不可解な連続殺人!奥多摩渓谷に降った白い雨が、通りかかった人々の運命を変えた。長編恐怖サスペンスの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

87
恐怖小説の傑作で、長編だけあって、 ワンダーホーゲル部の学生 酔っ払いの父親をかかえた家族 母親べったりの夫をかかえた妻の運転するご一行 妻の実家に週に1回変える夫 4つの集団のそれぞれに、 白い雨が降り、殺人が起こる。 大量殺人事件にしては、怖さが軽いと見えるかもしれない。 軽文学だから、ここまで書けるのかもしれない。2011/09/01

kazu_tea

16
学生の頃、赤川次郎さんの本を好んで読んでいた時期があったのですが、この「白い雨」は、恐怖サスペンスの面白さを教えてもらった忘れられない1冊です。今回、改めて読んでみると初めて読んだときほど怖さは感じなかったのですが、話の設定や展開が面白く夢中で読んでしまいました。ラストに向けての盛り上げ方や、話の締めくくり方も流石です。それにしても、白い雨っていったい何だったのだろう。こわい、こわい…!2012/03/14

みんち

14
「夜」に続いて赤川次郎氏から、もう一冊。長編「白い雨」を読了。個人的には、この2冊が赤川次郎氏の作品ではベストかな? まぁ、さすがに氏の膨大な著作の全てを網羅しているわけではないので、あくまで個人の評価という事で(笑) 物語は、奥多摩の山中とその近郊の小さな町が舞台。ある日、何の前触れも無く一帯に「白い雨」が降り注ぐ。その余りの奇怪な光景に遭遇した人々の大半は雨に当たるのを避けたのだが、状況的にそれを避ける事が出来なかった何人かが全身に浴びて、ずぶ濡れになってしまう。2016/12/21

くらげ@

10
(☆☆☆☆)白い雨に打たれた人は、自分の中にあるマイナスの感情が抑えれなくなる。そしてある山奥でそれぞれの人たちが・・・。中学生のときの読んでかなり怖かったことを思い出す。2012/05/15

そうたそ

8
★★☆☆☆ 赤川次郎といえばユーモアミステリだが、本書はストレートなホラーである。しかし、残念ながら怖いとは思えなかった。白い雨により自らの劣等感が開放される……、のだが、何だかざっくりしすぎている。読みやすさ故なのか分からないが、しっくりこない。何故白い雨である必要があるのか。一般的なホラーでも、不明瞭なものが作品の肝となるもののための材料として描かれることはあろうが、そうだとしても、本書ではそれがうまくいってないな、という印象。やっぱり赤川次郎はミステリだけで十分かと改めて思った次第。2013/04/23

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