感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
65
3編から成るホラー短編集。30年以上前の本だが、古くなってない印象。赤川次郎はホラーが上手い作家で、この本も面白く読めた。ちょっとした違和感がどんどん不気味に変わっていく過程が上手く、怖い。文章が簡素なのが逆に効いてくる。特に「家主」は舞台のアパートが気味が悪く、ヒロインが異常になっていくのが恐ろしく、真相もゾッとする。「家庭教師」にしても冒頭のひき逃げ場面から臨場感があるし、どこか子供らしくない兄妹が嫌な感じ。表題作も怖いっちゃー怖いけど昼ドラのようなドロドロの人間関係が濃すぎで、そっちに気をとられた。2019/12/19
へーた
15
30年以上前に書かれた作品だなんて、すごいなぁ。不気味だったり胸糞悪かったり、ちょっとスカッとしたり。すごい怖い!わけではないですが面白かったです。2020/01/19
のれん
10
ホラー短編集。 赤川次郎の凄い所はとにかく読みやすい作品をコンスタントに出す所で、その姿勢を30年前からしているのには頭が下がる。 新しい要素をいれず、因果応報とも言える悪人に相応しい末路を展開を入れるのがエンタメ小説!って感じ。 しかし今読むと煙草に電話に時代を感じる。小説にも鮮度があるものだなぁ2020/02/24
猫ぴょん
8
ホラーの短編3作。 「家主」が怖い~(^-^; 好奇心はほどほどに・・・ですね。2016/06/13
byk
2
表題作の「遅れてきた客」では、死んでしまったパパを娘が蘇らせて仕返しをしていき… 今回はきちんとホラーと認識して読みましたが、やはり面白かったです。2013/08/17