光文社文庫
ひまつぶしの殺人 - 長編推理小説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334700812
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

193
「ひつまぶしの殺人」だと勘違いして読んでいました。最後まできても,「ひつまぶし」がでてこないので変だなと思って読みました。ちなみに,「ひつまぶし」とは,うなぎの蒲焼きを小さく刻んで、ごはんとあえたもの。ごはんに,うなぎをまぶしたものの意味。海苔とわさびで頂くのですが,最後はお茶漬けにします。赤川次郎の作品も,乗りがよく,わさびが効いていて、ひつまぶしのようだと思っていたのが,読み間違えた原因です。最後まで軽快によめて,ちょうどお茶漬けさらさらという感じ。間違えたのに腹が立たないのが赤川作品のよいところ。2011/03/06

hiro

70
ある作家さんの本で紹介され気になっていた本。父を亡くし母一人に育てられ、長男は殺し屋、次男は弁護士、長女は詐欺師、三男は警察官となり、母も泥棒という早川一家の設定が面白い、早川一家中心のコミカル仕立てのミステリ。一家の前に世界有数のダイヤモンド・コレクションを携えた謎の石油王橘が現れる。その橘に襲い掛かる母、長男、長女、一方一人家族の正体を知っている次男と、何も知らない警備責任者の末っ子が、それを阻止しようとする攻防は如何に。最後謎が明かされて、逆にスッキリできなかったのは残念だ。2019/12/05

たか

37
母親が泥棒、長男が殺し屋、次男が弁護士、妹が詐欺師、弟が刑事という、異業種ファミリー三部作の第1弾。今では良くある設定だが、赤川次郎のユーモアがスパイスされ、なかなか面白く仕上がっている。本書と第二作目の『やりすごした殺人』のみ読了。B評価2017/11/26

本木英朗

28
日本の現代ミステリ作家のひとりである、赤川次郎の長編のひとつである。俺は中学・高校と20回以上読んでいたが、今回新たに新訳で読んでみた。早川一家は母が泥棒、兄が殺し屋、妹が詐欺師で弟が警察官、そして唯一みなの秘密を知る圭介が弁護士、という奇想天外な家族だ。ある時、謎の石油王・橘源一郎が世界有数のダイヤ・コレクションとともに帰国したことで、一家は騒然。それぞれの目的のため橘のもとへ向かう――という話だ。これは当然、俺でも覚えていたけれど、それでも大満足でした! さすがは作者である。超よかったです、ハイ!!2022/12/17

クリンクリン

23
文句なしに面白い!隠れた名作(隠れてないかもしれませんが……)!こういう設定描けるのは赤川さんしかいませんね。設定が奇抜なのに、ありえないくらいの設定であるにも関わらず、構成やストーリーがしっかりしているのがすごい!序盤にところどころに散りばめられた伏線が見事に回収されていくのも素晴らしい!ユーモアミステリの大傑作といっても過言ではないと思います(´▽`;)ゞ2015/02/15

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