斬首の森

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斬首の森

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  • サイズ 46判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334103026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

わたしは今すぐ逃げなければならない。
あいつらから、この森から。なのにーー

暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていてーー

戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!

内容説明

鬱蒼と暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。男女五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていて―戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!

著者等紹介

澤村伊智[サワムライチ]
1979年、大阪府生まれ。2015年「ぼぎわん」(刊行時『ぼぎわんが、来る』に改題)で第22回日本ホラー小説大賞を受賞し、デビュー。’17年、『ずうのめ人形』で第30回山本周五郎賞候補。’19年、「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。’20年、『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

119
澤村さんの新作はカルト集団の合宿から逃亡したOL・鮎実に、三流紙フリーライター・小田がインタビューする形式で展開する物語…おぞましい合宿の様子から始まり、森へ逃げ込んだ人々に起こる禍々しい出来事…先が気になって読む手が止まらない。殆どの作品を読んでいるが、著者作の中でもグロ度が高いので苦手な方には薦められないが、ミステリ度高い前半から怒涛のホラーに転換する後半は凄く面白かった。「実現可能?」と疑問に思う点も散見したが『脂が乗った状態』と言うのだろうか、澤村さんは今のホラー界を牽引する存在だと改めて思った。2024/05/30

yukaring

74
グロ度高めのホラーミステリ。想像するとかなりの気持ち悪さなので脳内再生はなしで読むのがオススメ。あるカルトじみた企業「T」の被害者へ取材するライターの小田。「研修」と称した洗脳セミナーから脱出した水野鮎美が訥々と語る森の中の出来事。一緒に逃げ出した仲間が次々と亡くなり、切断された頭部が見つかる。森の中に蠢く影、奇怪な装飾を施された木に不可解な斬首の意味。話にすっかり夢中になった小田は…。とても引き込まれる物語で固唾を飲んで読み進めたのたが、欲を言えばもう少し謎めいた森を掘り下げるミステリ色も欲しかった。2024/05/19

ごみごみ

53
ホラー、特にグロいのは苦手なので (←とは言いつつまあまあ読んでるし耐性ついてきた気がする) タイトルと表紙絵からかなり覚悟して読んだ。カルトじみた企業「T」の自己啓発セミナーに参加した女性へのインタビュー形式。彼女の証言から明らかになる「T」の実態とそこで行われていた恐ろしい洗脳プログラム。だが本当の悪夢は、そこから逃げ出した男女数名が迷い込んだ禁忌の森、闇の中には想像を絶する恐怖が!もちろんグロあり。その森に潜むのは、獣か、人か、それ以外の何かか?ラストは戦慄、読後感は最悪。こんな生き方って・・2024/05/19

ポチ

50
森から、ただ1人逃げ帰った鮎美は何を語るのか…!怖さよりもグロさに尽きる作品だが、結構面白かった。2024/05/22

よつば🍀

50
鬱蒼とした森の中に佇むぐにゃりと歪んだ建造物。装丁から不気味さを醸し出している。カルト企業「T」の内部で行われているのは、「レクチャー」という名の暴力行為。この会社の異常さに気付いた水野鮎実は突如起きた火災により脱出。男女五人で逃走を図るが逃げ込んだ森こそが斬首の森。逃げた先に待ち受ける新たな地獄。彼らの運命は一体…。後半は一気にホラーの展開で、蠢く死体などグロ要素満載。合間に水野の取材シーンがある事で彼女が無事帰還出来た事は確認出来るが、最後まで一筋縄では行かない。悍ましさに目を背けたくなる澤村ホラー。2024/05/21

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