光文社新書<br> アートとフェミニズムは誰のもの?

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光文社新書
アートとフェミニズムは誰のもの?

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334100148
  • NDC分類 704
  • Cコード C0270

出版社内容情報

アートとフェミニズムは少なくない人びとからよく見えなくなっていて、その実態がよくわからなくなっている。いわば、アートとフェミニズムは入門したくてもできない「みんなのものではないもの」になっているのが実情だ。もともと、「みんなのもの」になろうとするエネルギーを持っているアートとフェミニズム。理解の断絶が進む現在の状況に風穴を開けるには――。フェミニズムを使ってアートを読み解く、あたらしい試み。

内容説明

もともと、「みんなのもの」になろうとするエネルギーを持っているアートとフェミニズム。現代社会では両者に対する理解の断絶が進んでいる。この状況に風穴を開けるには―。美学研究者による新しい試み。

目次

第1章 アートがわからない(そもそも、アートって何?;アートの入り口には境界線がある ほか)
第2章 フェミニズムもわからない(そもそも、フェミニズムって何?;ポロックとクラズナー―権威主義+男性至上主義 ほか)
第3章 アートをフェミニズムで読み解く(SNSでプチ炎上した有名企業のアートコラボ;「よそ者化」―ツールとしてのフェミニズムその1 ほか)
第4章 フェミニズムをアートで実践する(作品にこめられた「声」に耳をすます;現代におけるアートの重要な役割)
終章 アートとフェミニズムをみんなのものに(SNSで炎上「美術館女子」;進まない日本社会のアートへの理解;アー卜とフェミニズムは誰のもの;批判的に考える裕貴/差別的な構造を温存する読み方をしない)

著者等紹介

村上由鶴[ムラカミユズ]
1991年、埼玉県出身。日本大学藝術学部写真学科助手を経て東京工業大学環境・社会理工学院社会・人間科学コース博士後期課程在籍。日本写真芸術専門学校非常勤講師。公益財団法人東京都人権啓発センター非常勤専門員。写真やアート、ファッションイメージに関する執筆や展覧会の企画を行う。専門は写真の美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

84
アートをフェミニズムの視点から読み解く本。フェミニズムで読み解くツールは、男が上位で中心、女が下位で周縁という「よそ者化」、「ネイキッド」と「ヌード」、「男性のまなざし」の3つ。それを使って、性差別的な構造や社会への異議申し立てをアートの中から発見していく。それは「見る」というよりも「読む」ものに近いアートの見方だ。→2024/02/07

buuupuuu

24
アートもフェミニズムも権威に挑戦するもので、本来はみんなのものなのだという。ところが両者とも一部の人達の独占物だと思われてしまっている。アート界隈は偉そうにした人達がお仲間で褒めあってるだけのように見られているし、フェミニストは怒ってばかりいて近づきがたく思われている。権威に挑戦するはずだったものが内向きになり、たこつぼ化してしまっているのではないか。このような問題意識を踏まえて、フェミニズムをツールとして用いるとアートをどう読み解けるか、そしてどのようにアートを実践できるかを、やさしい言葉で紹介する本。2023/12/03

みこ

22
何となく難しそうと敬遠されて理解されないアートと多くの人が分かったような気がして恐らく理解が進んでいないフェミニズム。この似た者同士を通じた近代の価値観史のような一冊。女性を異形のものとして描いたり無意識の中で女性の在り方を決めつけることは現代から見てもどこかおぞましさを感じる。表現というのは受け取り側にも最低限のリテラシーが必要なのだろうし、人類全体が考えをアップデートしていかなければならないのだろうか。2023/10/22

Iwata Kentaro

10
頂いた本。感謝。全ての蛸壺は「私は理解してほしい、しかしお前なんかに分かってたまるか」というジレンマを抱える。同じことしか言わなくなると学問はドグマ宗教に転ずるも。汎用性高し。天秤のバランスが悪い時、オモリは減らすか、反対を足すのか。2023/08/24

おおかみ

9
アートとは、フェミニズムとは何ぞやと問われると明快に説明することは確かに難しい。著者は平易な言葉で厳しく問いかける。/知識を持たない人を「わかってないなあ」と軽視し、「わからないなら黙ってろ」と排除することが実際に起こっていて、断絶を作り出しているように思えてならないい(239頁)/「エリート主義的」な論争によって「たこつぼ化」が生じているという指摘はその通りだろう。本書が述べるように、両者には本来、社会化された差別構造を批判し、解体する役割がある。この視点を理解し、鑑賞眼を養うことが第一歩になろう。2024/02/04

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