内容説明
二流の私大を卒業後、就職した会社で、25年。オフィス用機器の飛び込みセールスで、胃に穴のあくような毎日を送る、47歳のサラリーマン、明智。部下には軽んじられ、上司にはいびられ、もう夢を見ることもない明智の人生に、思わぬ幸運が舞い込んだ。ほのかな恋の予感。そして、永年の地道な努力が認められ、経営陣の一角に登用されるというのだ。しかし、それは「悪夢」の始まりでしかなかった。『狼の血』から8年―。名もなきサラリーマンの怒りを描いて、読む者の魂に迫る「情念」のハードボイルド、ここに登場。
著者等紹介
鳴海章[ナルミショウ]
1958年、北海道帯広市生まれ。日本大学法学部を卒業後、PR会社に勤務。’91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞して、デビュー。『ネオ・ゼロ』、『ゼロと呼ばれた男』などの航空冒険小説で一世を風靡した後、映画化もされた『風花』、『輓馬』のほか、『撃つ』、『痩蛙』などの意欲的な作品で新境地を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
2
四章からの急展開が訳わかんなかったです。 結局、家に侵入したのは誰? 最後の葛西からのメールは現実の出来事なの? そもそも、葛西の存在意義は?等々、疑問点が尽きない終わり方だったのが残念。私の頭が悪いせいでしょうか。 大体長すぎると思います。三章までと四章からが殆ど別の話だから、二つに分けりゃ良かったのに… というか、読んでる人少なすぎ!一桁なんて初めて見ましたよ。さすがに、もっと評価されていい本だと。私もいろいろ書いてますが、本当に気に入って無かったら最後まで読んでねえよ!2013/08/09
tonsuke
2
終盤、わけわかんなかったです。2010/11/08
那智
2
題名から想像した内容とは大違い、後半読み飛ばし最終的にスカッとしない。。。2010/04/13
Hideo
1
「狼の血」の流れをくむ作品らしいけど、、、 自分的には「狼の血」の方がハードボイルドて感じで良かった。主人公が情けなさすぎて入り込めなかったかな!?2019/06/27
鶴巻太郎
1
中年主人公の他人の手による転落人生をじっくり描いた作品。ちょっと詰め過ぎなくらいズッシリで、ボクのお腹には重かった。読み終わるまで時間かかりました。2013/08/17
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- 和書
- 執行役員 文春新書