内容説明
脳移植が生んだ、か弱く美しい肉体にタフな女刑事の心を持つ麻薬取締官・神崎アスカ。突然麻薬取締部に現れその場の一人を銃殺した全裸の女が、中国人犯罪者・林の引き渡しを要求した。交渉人に指名されたアスカは、かつての同僚であり恋人の刑事・古芳との決死の連係で人質を救出。しかしそれは、米ロ情報機関、さらに日ロの犯罪組織が絡み合う激しい戦いの序章でしかなかった―。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋生まれ。’79年に「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞してデビュー。’86年「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短編賞、’91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞と第44回日本推理作家協会賞長編部門、’94年『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おこわ
2
別の人間として生きる覚悟を決めたアスカと、もう一人の脳移植者。正反対の使命をもって生きる二人の接触。その先にはどんな事件が起きるのだろうか。下巻に期待2010/09/22
にやり2世
1
最初の裸のくだりが衝撃的すぎた。仁王との関係が落ち着いてきたみたい。なので戸根みたいな奴が出てくるとイラつく。2016/02/03
Masayuki Nakanishi
1
(17ページ) 前例のない脳移植という手術をうけている、神埼アスカの精神と肉体は、いったいどこまで健康といえるのか、その余命が、謙譲な人間とかわらぬものと考えてよいのか、永野には判断できないのだ。2011/08/22
南国はいつも天気雨
0
上下とも読了 そんなに簡単に警官殺しちゃ駄目よ 仁王が活躍しない 残念。2013/08/04
パフちゃん@かのん変更
0
B 脳移植で生き残ったアスカ麻薬取締官 2010/05/03