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Kappa novels
ゴーレムの檻―三月宇佐見のお茶の会

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  • サイズ 新書判/ページ数 332p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334076061
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

サンフランシスコ近郊の研究所に勤める博物学者・宇佐見護博士は、紅茶を飲みながら思索をめぐらし、幻想の旅に出る。M・C・エッシャーの絵画が現実化した街へ。あるいはシュレディンガーの猫の生死の境へ。はたまた未だ書かれ得ぬ空白の物語の中へ。そして、神に見捨てられた牢獄と、神の助けで脱獄した囚人の傍らへ…。呪わしくも美しい、浪漫派本格推理の傑作!杉江松恋氏の詳細な解説を附す。

著者等紹介

柄刀一[ツカトウハジメ]
1959年、北海道生まれ。公募アンソロジー『本格推理』への参加を経て、98年、『3000年の密室』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

30
初老の紅茶好き博物学者宇佐見薫博士が探偵役の連作短編集。アリスのキャラが下敷きなのは明白。シリーズものだが、前作未読なので、巻頭作で博士がいきなり過去にトリップしたのに驚き。読んでいくうちに、はかせにはそういう能力があるという設定のミステリだと判明。奇抜な設定で読ませるミステリ。舞台が異国だったり、過去だったりして、事件現場やトリックの説明がややわかりにくいのが難点。単に私の読解力不足か?ミステリファンのみを対象とした純粋ミステリという印象。2010/04/25

yucchi

19
【図書館本】『密室ミステリの迷宮』で紹介されていたファンタジー&ミステリ短編集。幻想世界と現実を行き来する宇佐見博士が謎に迫っていく。ファンタジーは正直あまり好きではないけど、ミステリ部分は充分満足。『ゴーレムの檻』と『太陽殿のイシス』は似たような状況ながら全く違う真相になっているのが面白い。ラストは続きが気になる終わり方。宇佐見博士...Σ(゚Д゚;)2014/08/16

有理数

16
初柄刀。探偵役の宇佐見博士が唐突にファンタジックで奇妙な異世界に飛ばされたりする本格ミステリ短編集。微妙に状況が想像しにくい気もしましたが、エッシャーの騙し絵をモチーフにしたり、箱に入った男が双子のどちらなのかを推理するシュレディンガーのモチーフなど、題材や発想、設定が魅力的。不思議な本格だなあ。個人的には「太陽殿のイシス」があまりにも素晴らしい。これは表題作の鏡合わせのような一作ですが、舞台がトリックに奉仕し、トリックが世界に奉仕する、犯人を高次元へぶち込む本格。うぎゃーすごい。2014/11/06

悪者みきこ

4
姉が柄刀好きだからうちに柄刀ほとんどあるのに何故かあんまり読まない。難しくてねむねむ。2019/03/04

おふねやぎっちらこ

3
図書館に予約したらすぐに借りることができて、その後何回も延長が可能で、2005年の初版にも関わらず、新品同様もしかしたら、私が最初の借主かもくらいである。何を言いたいかと言えば、それだけ人気がないのねという事です。内容はそこそこ面白いけど人に勧めるほどじゃないかな〜2023/12/24

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