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Kappa novels
水の迷宮

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  • サイズ 新書判/ページ数 335p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334075866
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は何か?自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた!―すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。

著者等紹介

石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部を卒業後、食品会社に勤務。新人発掘企画「カッパ・ワン」に応募した作品『アイルランドの薔薇』で、2002年に長編デビュー。2003年刊行の長編第二作『月の扉』は、各種のベストテン企画に上位ランクインし、日本推理作家協会賞の候補にもなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

53
水族館を舞台にした、石持さんお得意の特殊クローズド・サークル。 序盤の展示魚を使った脅迫はなかなか面白い。 3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性はあるのか。脅迫者の目的は何なのか。脅迫犯は誰なのか。物語の世界に上手に引き込んでいく。 中盤から、脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していく。 謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、石持さんのこだわりなのか。 水族館の舞台裏に詳しくなれたのは良かった。C評価2020/12/05

そのぼん

38
水族館で起きた謎の脅迫事件がメインになって話が進みました。三年前に亡くなった片山の死がどういう形で関わってくるのか・・・。最後まで読んでみて、『こういう方向に行くのか・・・』と、ちょっと驚きました。と2013/01/15

miroku

23
爽やかで感動的なラストだけど、これ・・・爽やかな結末でいいのか!? 作者はそれでいいのか? 不可解だ・・・。2012/06/15

雪紫

13
水族館は好きだから裏側がよくわかるのは良いしミステリとしてもしっかりしてるし、時々図書館から借りて読むくらいに好きな話なのに胸を打つ感動を強調し過ぎるせいで結末に「はあ」と思ってしまう。片山の描いた夢は素敵だと思うし、実現までこぎ着けた努力は尊敬に値するけどどうもなぁ・・・。某夏の風物詩番組は感動の大安売りやバーゲンセールみたいなノリでかえって引く時があるが、この作品の結末もまさにそれ。感動は安易に主張をするようなやつではないと思う。

シュエパイ

12
哀しみが、胸を満たします。夢が彼らを殺し、夢が彼らを歩ませた、と。大きな夢は、存在するだけで人々を否応なく飲み込む運命の荒波に変わり・・・。私も読みながら憧れを共有した夢、"水の迷宮"。描かれた夢が雄大で美しいからこそ、余計に哀しくて辛いのです。いっとうに胸に来たのは、『――許してもらえますか?』って言葉でした。言うのも、聞くのも、どちらも身を裂かれてなお余りあるのです。2016/02/17

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