内容説明
目を覚ますと、そこは一九四五年、第二次世界大戦下の東京だった―日下良治は大学教授で、政府の教育改革審議会の委員も務めている。審議会で徴兵制に道を拓く新法の答申がまとめられた翌日の朝、良治を揺り起こしたもんぺ姿の妻は、息子に赤紙が来たことを告げた。自分は二十一世紀に生きていたはずなのに…。平和や正義への思いは荒廃していき、家族のこころは、いつしか遠く離れてしまった。巨匠・赤川次郎が四編の作品を通して鋭く描き出す、現代人の心の闇。珠玉にして異色の傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんぽこ
2
赤川次郎さんにしては珍しく、どろどろと暗いお話。赤川次郎さんにありがちな、妙に明るい女の子も登場せず、ちょっと時代を感じるユーモアもなく、これ本当に赤川次郎さん?となる作風でした。個人的には「凶悪犯」が強烈に印象に残っていて、不況の現代でもありそうな展開にぞくっとしました。突然の閉店って、やっぱり怖いですね。2020/03/21
kuronyann
1
ホルムズ掃海しか念頭にないはずが一転し「想定せず」。動機は「母と子を救う」だったのが「母子は居なくとも」。それでいてアメリカとの約束にはブレない。「雨」の向崎総理を絵空事とも笑い事とも思えない。ざわざわとした恐怖感に包まれて読む1冊。2015/09/15
Margate
1
一風変わった推理?傑作集 (4編) ちょっと読み慣れないタイプの物語のせいか すっきりしなかった。 「絶望を通して希望を描いた、著者なりのメッセージ」 ・・・なのだそうだ。 2003/10/22 (WED)
しろちゃ
1
タイトルどおり、「悪夢だ・・・」と思わずつぶやいてしまいそうな短編4編。すべてになにかしらメッセージ性を感じます。現実にこんなことが起こったらと思うと怖い怖い。2011/04/07
鈴と空
0
2006年以前