内容説明
昭和六年、駆け出しの詐欺師・立見広介は、日本一の伝説の詐欺師に弟子入りするため、上海から東京へ舞い戻る。まんまと高級ホテルを騙して泊まり込んだ広介だが、そこで老人と孫娘の二人組のペテンに、見事引っかかってしまう。その二人こそ広介が探し求めていた、伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅであった。見習いとして弟子入りを許された広介は、ある成金から大金をせしめる初仕事で大役を任され…。その渦中で広介は、上海での“怨敵”と遭遇してしまう！読者の五感を直撃する知恵のテクニック！新鋭の放つ書下ろしコン・ゲーム小説、カッパ・ノベルス初登場。
著者等紹介
赤城毅［アカギツヨシ］
１９６１年東京生まれ。１９９８年『魔大陸の鷹』でデビュー
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感想・レビュー
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青井
3
「詐欺は紳士の遊戯」ってスゴイ名言ですね（笑）詐欺師とはいえ、みんな基本的に善人というかお人好しなところがあるので物足りない部分はありますが、読後感が良くてなかなか面白かったです。るぅのおしゃまさが可愛かった。絵本で騙すところがなんかいい。2013/10/09
ふみ
2
昭和初期のコンゲームが好きなので面白く読めた。同じような舞台設定だと、どうしても「月と詐欺師」と比べてしまう。あちらと比べると、ページ数の関係か、仕掛けまでの描写や広介の過去があっさり目に描かれていることと、ラストのハラハラ感が薄いせいか、やや物足りなさを感じた。シリーズものだから、そこらへんは徐々に濃く明らかになっていくことを期待したい。けど、「書物狩人」シリーズと比べると、こちらの新刊はもう何年も出てないのね(-_-)2013/06/11
蓮
2
「書物狩人」の作者ということで読んでみました。昭和初期のレトロな雰囲気、四条翁の豪快かつ繊細な詐欺計画、痛快で面白かったです。2011/11/14
つくし
1
赤城さんということ、とこの絵に見覚えがあったので手に取ってみました。るぅがかわいいくて、おじいちゃんがかっこよくって、今までの成果のお話があったらどんなにいいだろうかと考えてしまいました。やはり最初の出会いが印象的で絵本の件は実際にやって見せてもらいたいと本気で思いました。2012/10/02
COLD SWEAT
0
こういうコンゲーム小説が読みたかった。まさにスティングそのもの。どんでん返しの仕掛けが少々物足りないけど・・・。2016/06/20
