内容説明
北海道の取材を終えた向河原友梨らムック本の取材班は、寝台特急「カシオペア」に乗る。だが友梨は、取材旅行の直前、同僚の笹川耕平が失踪したことに不安を感じていた。彼は、シリアルキラーJに関してある予言をしていたのだ。一方、友梨の婚約者でJを追う刑事・胡田は、Jに監禁されていた耕平から連絡を受ける。耕平から、Jの標的が「カシオペア」の友梨たち取材班の中の人物だと伝えられた胡田だが、Jの罠に陥り、意識不明の重体に!そのとき、友梨の体にある異変が…!本格推理のニューウェーブ・黒田研二が放つ、移動する二重密室の謎とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シアン
9
(図書館本)鉄道ミステリとは言っても、時刻表を駆使したトラベルミステリではない。しかしながら、オリエント急行を思わせる舞台設定がちょっと嬉しい。あっさり読める気軽さもいい。2015/06/28
ビスコ
5
本格&トラベルミステリ。とはいえ、著者のことばにあるように、ほとんどをネットで調べたからか、西村京太郎先生のような臨場感にはいささか欠ける。まあ、その分、本格ミステリとしての魅力がカバーしているので、魅力的な本になっている。タイトルの「ふたり探偵」の二人の内、一人は語り手の友梨だ、というのはすぐわかるが、もう一人が誰か、と思いながら読み進めると大変驚かされる。 表紙の人形のせいで、妙に外で読みにくい……2014/06/04
二分五厘
0
2002.7.21
shibatay
0
再読2011/04/04
m-freak
0
一度は乗ってみたい寝台特急「カシオペア」で起こった事件を奇妙なふたり探偵が解決する。今さらそのネタかと思わなくもないが、これでもかと張られた伏線に脱帽である。それにして、Facebookや、Twitterが普及した現在、より現実味を帯びた物語だと感じる。2011/09/27