カッパ・ノベルス<br> 人魚の血―異形コレクション綺賓館〈4〉

カッパ・ノベルス
人魚の血―異形コレクション綺賓館〈4〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 401p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334074371
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0293

内容説明

古今の傑作から選り集めた精華と、現代作家の迸る才気とが、火花を散らして競演(饗宴)する、新世代アンソロジ。全二十編。

著者等紹介

井上雅彦[イノウエマサヒコ]
1960年東京生まれ。1981年「消防車が遅れて」で、1983年「よけいなもの」で二つのショートショートコンテストで入選するなど、デビュー時からすぐれた掌編、短編を発表する。1991年には最初の長編『異人館の妖魔』を刊行。闇と異形、そしてそれをテーマとする文学、映画その他あらゆるジャンルへの愛と造詣の深さが、その活動の源となっている。それは、『異形博覧会』『恐怖館主人』などの短編集はもちろん、『ディオダディ館の夜』『竹馬男の犯罪』等の長編ミステリにも色濃く現れている。1997年に開始され、第19回日本SF大賞特別賞を受賞したアンソロジー・シリーズ「異形コレクション」もその結晶の一つであり、このシリーズの怪奇幻想小説への影響は、現在さらなる開展をみせている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KANEO

13
涼し気で艶やか。新旧の様々な彼女たちの姿を楽しむことのできる夏にぴったりの“回遊”館のような【人魚】の幻想怪奇アンソロジー。ああ、翠玉色の水中から彼女たちの甘い声が聞こえてくるようだよ。それに生臭さも。そんな彼女たちを20人の庖丁人たちがその腕を振るい物語という料理にして堪能させてくれるなんとも贅沢な一冊。どの娘も美味だったけど、ボクは特に『恋の味』が良かったなあ。居酒屋の生簀にいる人魚に恋しちゃうサラリーマンの話なんだけど、とても美味しかったよ。『鯉の巴』『魚怪』も美味しかったなあ。はあ、満足満足。2015/07/30

山猫

11
カッパノベルスだから仕方ないとは思うが、異形という一言で片付けて欲しくないなぁ。東京朝日版が底本、「貧しげ」表記あり。2021/11/26

竜王五代の人

1
人魚を、海の美形の妖女ではなく、魚の混じったおぞましき妖怪変化と書く話が多い。そういう意味では、戸川昌子「人魚姦図」が一番キテいる。小田仁二郎「鯉の巴」もそういう意味ではなかなか。田中文雄「魚怪」は取りつかれた老父の病んだ様子の描写がよい。2022/09/25

海さん

1
もの哀しいかグロテスクな話が多い。どうしても人魚ってそういうイメージになるのね。「赤いろうそくと人魚」は古典中の古典だけど、やっぱり巧いと思う。小松左京は相変わらずSFだし、久美沙織の作品には笑ってしまった。2017/02/26

そろうまる@ic陣八さん

1
よかった。うん。

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