内容説明
海に臨む瀟洒な邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」。その一棟、密室状況の空き家で死体が発見された。所持品もなく、顔と手が潰され、身元の特定は困難。聞き込みに懸ける葉崎署員だが、ヴィラの住人は皆、一癖も二癖もある人間ばかり…。聞き込みのたびに、担当の一ツ橋巡査部長と駒持警部補の眉間の縦皺が増えていく。そんなおり、さらにヴィラ内である人物が殺害される!連続殺人により、住人たちの秘められた事実が次々と明らかになり…!?洒脱な語り口で、ミステリーの縦糸とユーモアの横糸とで織りあげる、著者会心の書下ろしミステリー快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
184
初読みの作家さんで『古書店アゼリアの死体』を読む前にシリーズ1作目ということで読了しました。う~ん、正直ちょっとキビしいかなぁと。他の読メユーザーさんのレビューにもありますが、なんせ登場人物が多く、話の風呂敷を広げすぎたかなと感じました。何人かは覚えやすく魅力的なキャラもいるにはいるのですが、似たような人物が出てきたりして、話の本筋に集中できない状況に陥ってしまいました。話の流れは悪くないのですが、いかんせん抑揚のないテンポで進んでいくので、少し飽きてしまいます。次作の『古書店アゼリア~』に期待します!2014/08/30
Aya Murakami
92
乃木坂46×光文社文庫 乃木坂文庫 扉を開けるとそこは死体の国だった…その後の警察への通報のやり取りがコント風味だった。単語や文法は通じているはずなのに会話が成立していないというべきか?そんなコミカルさとは裏腹にヴィラの住民には秘密や悪意というべきものをそれぞれ隠し持っていて…。不動産会社しか開けられない密室の鍵はそんなドロドロした悪意や隠し事が作り出していた…というニュアンスのミステリーというべきでしょうか?2020/04/20
さっちゃん
45
葉崎シリーズ一作目。読みながら「あぁ、若竹作品だなぁ」と思う。キャラがそれぞれ癖が強いし裏もあるし愚痴も多い(笑)。ここに住みたくないわぁ。葉村もちょっとだけ登場。2021/07/08
雪紫
28
再読。名前だけだけど葉村ちゃっかりいるし(初読時葉村シリーズは未読)!美味しそうな料理。コミカルで人間臭く、一癖ありまくりな人々。あるある系なご近所トラブル。そして相次ぐ殺人。若竹さん、続編のアゼリアのノベルス版でコージーミステリーの犯人判明後の反応が「なにそれ、ひっどーい!」なことに言及してたけどこの話もまさにそれ。結構ギスギスしてる部分もあるけどキャラの掛け合いからか楽しく読める。初読時のわたし同様若竹初心者におすすめな1冊(若竹さんの中では毒は少なめ・・・あくまで少なめ)。2019/08/20
おれんじぺこ♪(15年生)
27
・・・登場人物が多すぎて、把握するのが大変だった(笑)小説を読む集中力が切れてるのかな・・♪2014/08/14