カッパ・ノベルス<br> 龍臥亭事件〈上〉

カッパ・ノベルス
龍臥亭事件〈上〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 446p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334071745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

御手洗潔が日本を去って一年半、横浜馬車道に住む御手洗の友人で推理作家の石岡のもとに、二宮佳世という若い女性が訪れ、「悪霊祓いに岡山県の山奥に一緒に行ってほしい」と言う。なんとその理由は、大きな樹の根もとに埋められた人間の手首を掘り出すためだった…。三月末、石岡と佳世は、霊の導くままに、姫新線の寂しい駅に降り、山中に分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館にたどり着いた。これが、身の毛もよだつ、おぞましい、不可解な大量連続殺人事件に遭遇する幕開きだった。推理界の鬼才が、構想を練りに練り一年、満を持して放つ、二千枚を超す、渾身の書下ろし傑作超大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

神太郎

16
御手洗が日本を去っている中で起る事件。この10年後の「龍臥亭幻想」を先に読んでいるのだが、こちらも石岡君が奮闘する形になっていて、原点を読みなるほどと納得。上巻は全体的に伏線を張っていく感じになっているので、これが下巻でどう展開され、回収されるのか。楽しみである。ちなみに下巻はまだ読み終わってない…。2015/08/01

そうたそ

16
★★★☆☆ 御手洗が登場せず(電報でのみ登場はするが)石岡くんが解決役を担うこととなった作品。長いなあ、というのが第一印象。数章も使って薀蓄を放り込むという最近の島田作品にありがちなケースはこの頃から健在だったようで、この作品でも津山三十人殺しについてがっつりと書かれている。読んでいて面白いのは確かだが、事件と繋がりがあるかと言われると、肯定も否定もできないくらいのものである。とにかくまあ長い作品で、結構根気がいると思う。その上内容もかなり複雑。その割に肝心のトリックは少し残念なものだった。2014/01/17

ともちん

10
御手洗が日本から居なくなって1年以上経った頃小説家石岡の元に二宮佳世という女性が訪ねてくる。御手洗がいない為二宮は石岡に悪霊を払う為人間の手首を探す旅に同行して欲しいと依頼する。そこから今回の狂気に塗れた事件に巻き込まれる。手首を探してたどり着いたのは貝繁という村にある龍臥亭という今は営業をしていない旅館。2人がそこに辿り着いたその時から事件は始まる。琴の演奏中に死んでしまった菱川幸子。そこから次々と龍臥亭で殺人が起こる。どこから撃たれたのか分からない殺され方。長いですが面白くなってきたので下巻楽しみです2023/01/23

K

10
立派にワトソン役を演じる石岡。下巻でどう決着つけるか楽しみです。2016/05/14

りず

5
伏線だらけの巻なのに、何でこんなに面白いんだろう…!笑。御手洗さんも出てこないし、ひたすら石岡君が右往左往してるだけなのに、全く飽きずに最後まで読めた。龍臥亭も構造が素敵すぎる…!トリックにどう関わってくるのか、下巻が楽しみ!2018/11/18

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