内容説明
安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子の4人は、かつてスポーツ界で活躍した実績をもとに、現在もそれぞれの分野で活動していた。だが、彼らの栄光の陰には、永久に葬り去らなければならない過去があった。その秘密が暴かれようとしたとき、4人は、唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害した。さらに、仙堂の屋敷に火をかけ、彼らのデータを消し去った。すべて彼らの思惑どおりに事は運んだかのように思われたが…。恐怖が彼らを襲った。タランチュラ(毒グモ)のように、忍び寄る影!?息を呑むサスペンス。驚くべき大どんでん返し。新境地に挑む著者の渾身作。戦慄の長編推理小説秀作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
68
結構面白かった。そういえば昔のカッパには挿絵がつきものだったよな。この話はその挿絵が怖かった。東野圭吾は当時の愛車がMPVだったのね。また一つ自分との共通点を知った。2015/01/12
雪紫
49
ノベルスにて再読(なお、それまでは文庫立ち読み)。やっぱり東野圭吾は一度乗ると止まらんわ。ミステリ的にはそれやりたかったのね(しかし、この背景昔の東野さんのお家芸か?)はさておき、挿絵が付いてるからこそ文庫で読んだ時より緊迫感が増したと感じるのはわたしだけだろうか・・・?2021/04/27
ねこ
11
凶器となった女が迫り来る。スリルがあり、暗殺者がでてくる洋画を観ているような感じだった。既視感。2017/01/29
三浦正
7
スキー競技選手の自殺を契機にJOCが動くという背景から、一度は頂点に立ったアスリート4人(重量挙げ、陸上2人、体操)がドクター宅に侵入、結果として殺害する所から展開する殺人事件の連鎖ストーリー。凶器は復讐に走る一人と思ってたら二人に、内容に深みは感じないが、非常にエンターテイメント読み始めて延べ6時間位で読了かな2015/08/21
風祭
5
面白かった。最後はあっさり。人間には越えてはいけない線があるんだと思う・・2014/01/13