内容説明
どうあがいてもツキに見放される人に。人生の悲惨を教える「ゲーム理論」入門。
目次
第1章 人間は不幸を楽しむ生き物である
第2章 ゲーム理論で不幸を解明する
第3章 勝者も幸せとはかぎらない
第4章 この世に真実など何もない
第5章 マーフィーの法則を“証明”する
第6章 裏切り・誤解のジレンマのなかで
第7章 民主主義という不幸のシステム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
9
再読本。1995年初版。ゲーム理論の入門書。恥ずかしながら、ゲーム理論の研究者がノーベル経済学賞を受賞したことから、ゲーム理論というのは経済学の問題だと思っていたが、数学のカテゴリーに属する。人間の幸不幸は神様の采配によるものではなく、ゲーム理論という数学の問題に還元できる。夢も希望も救いもないが、著者の本意は「だから諦めろ」ではなく、この世界という「ヨコ社会」に参加することで、不幸があったとしても「立ち上がれ」と言いたいのだろう。 橘玲がゲーム理論は勉強しておけ、と言っていたのを思い出した。2021/06/11